スーパーで買った切り身で自家製干物作り 干す場所は冷蔵庫!「魚介はなんでもOK、無添加で安心安全」
「干物」はお店で買うものだと思っていませんか?「自宅でも簡単に作れますよ」と教えてくれたのは、フードコーディネートのダンノマリコさん。魚がさばけなくても、スーパーで売られている切り身の魚でOK!「冷蔵庫」で干せばいいんだとか。目から鱗のアイディア満載!旨みたっぷり、無添加で安心安全!自家製干物の作り方をご紹介します。
教えてくれた人
ダンノマリコさん/フードスタイリスト
魚を中心に味わうワークショップ『ミナトゴハン』主宰。著書に『スーパーのお魚で! 港町の漁師飯』(春陽堂書店)など。
スーパーで買った切り身魚を冷蔵庫を使って干物に!
「“魚がさばけないから自家製は無理”と思いがちですが、スーパーで買える切り身やフライ用、三枚おろしなど加工済みの魚を利用すれば、簡単においしく作れますよ」と、ダンノマリコさん。
また、天候に左右されず傷む心配が少ないので、初心者には冷蔵庫干しがおすすめだという。
「冷蔵庫干しにしても他の食品へのにおい移りはそこまで気になりませんが、青魚などにおいが出やすいものは、みりん干しにするといいですよ。好みの塩加減、干し加減にできるのも自家製のよいところ。
塩水につける際に砂糖を少量加えると、安価な魚でもしっとりおいしく仕上がります」(ダンノさん・以下同)
魚介はなんでもOK!「基本の塩干し」
<材料>
今回はあじの3枚おろしを使用。4切れ(2尾分)に対して、つけ汁は、水1カップ、粗塩小さじ1、砂糖小さじ1。
1.つける
ポリ袋につけ汁の材料を入れ、砂糖が溶けるまでよく混ぜる。水分を拭き取った魚を入れて空気を抜き、袋の口を閉じて冷蔵庫で1時間~1日つける。
★Point 身の表面が白っぽくなったら、魚に味が入った証拠。1日つけるとより熟成感が増す。
2.水気を拭き取る
魚をポリ袋から取り出し、表と裏面に残った水分をキッチンペーパーなどで拭き取る。「ここでしっかり水分を除くことで、早く干物が完成します」。
★Point しっかり水気を切りたいので、脱水シートに挟んでひと晩おくのもおすすめ。
3.冷蔵庫で干す
バットの上に網をおき、皮側が下になるように魚を並べたら、そのまま冷蔵庫へ。12時間程干したら裏返し、1~2日干す。
★Point 干す際は、下から空気が当たるように、下部にも空間を作るのがポイント。
右が1日、左が2日干したもの。「市販の干物の食感に近づけたい人は、干す時間を長めに。完成後、3日以上保存する場合はラップで包み冷凍庫へ」。
天日干しをするなら、食品用の干し網を使うのが便利。「風通しがいい場所に1~2時間程干します。気温が低く、湿気が少ないこれからの季節は、初心者でも失敗しにくいですよ」。