「お米5kg4000円超の悲鳴」お米を安く買うコツ&かさ増ししておいしく食べる3つのアイディアを家事&節約アドバイザーが指南
スーパーの棚からお米が消え、最近はやっと買えるようになったものの価格は高騰するばかり…。とはいえ食卓になくてはならないお米だけに、どうにか工夫したいところ。そこで、家事&節約アドバイザー矢野きくのさんに、少しでもお米代を節約する方法や、かさ増し方法を伺ったのでぜひ参考にして欲しい。
この記事を執筆した専門家
節約・家事アドバイザー・矢野きくのさん
節約・家事アドバイザー。防災士の資格を持つ。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『「節電女子」の野菜レシピ!
どんどん値上がりしているお米
スーパーでのお米(5キロ)の平均価格がついに4,000円を超え、前年同月比の2倍となった3月。備蓄米の放出があるにせよ、以前と同価格になるというのはなかなか望めなさそうです。
そのような状況でも、日本の主食となるコメを「食べない」という選択肢はなく、多くのかたがいろいろと工夫をしていることでしょう。
今回はお米を少しでも節約して買うためのアイディアや、ご飯をかさ増しして食べるメニューをご紹介します。
お米代を少しでも節約するための3つのアイディア
1. 業務用スーパーや格安スーパーの活用
筆者が調査したところ、一般的なスーパーよりもやはり業務用スーパーや格安スーパーと言われている店のほうが5キロあたりで300円前後安く出ているようです。ただし遠方になる場合はそこまでの交通費(燃料)を加味する必要があります。
2. 外国産のお米を買う
米価格の急騰から備蓄米放出まで時間がかかっているため、その間に外国産の米の輸入量が増えています。2月には、昨年度1年間分の外国産コメの輸入量を1カ月で超えてしまったというニュースも出ていました。
店舗によってはアメリカのカルローズ米や台湾米が5キロあたりで500円前後安く、国産米よりも安く店頭に並んでいるのを見かけます。
日頃食べ慣れていない品種のお米の場合、おいしく炊くための水量や火加減、浸水時間などベストな状態を把握するまで時間を要するかもしれませんが、それでも安さには替えられないと感じる方も多いでしょう。
3. ポイ活で貯めたポイントをお米代にあてる
クレジットカード等で支払えば支払った分のポイントが付きますし、大手スーパーの自社ブランドのクレジットカードであれば、特定日に割引などもあります。
また近年はVポイントやRポイント、dポイントなど複数の店で使える共通ポイントを導入している小売店も多く、ポイント3倍デーなどに買い物を集中させ貯めたポイントをコメの購入の足しにすることで多少の節約にはなります。
これ以外に、農家から直接購入する等もありますが、現状そのような農家さんは令和7年度分もすでに予約で完売となっているところが多いので現実的ではないでしょう。
お米をかさ増しする3つのメニュー
情報番組では「袋麺の売上が伸びている」とか「家の食事で麺類を出す日が多くなった」等の消費者のインタビューを見かけることがあります。価格が高騰しているとは言え、お米は他の主食となるものに比べると比較的安いものですが、それでも「かさ増し」ができないかと考える人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここからはお米を使う量を少なくする「かさ増し」メニューをご紹介します。
水分が多いご飯メニューにする
水分が多いご飯メニューであれば、使うお米の量を減らすことが可能です。
具体的には、お茶漬け、おかゆ、雑炊という和食メニューから、イタリアンならリゾット、韓国料理のクッパなども同様です。日頃とは少し違ったメニューにすることで、食事の楽しみ方も変わりますよ。
豆類と一緒に炊く
豆ごはんというとグリーンピースが有名ですが、それ以外の豆でもおいしくいただけます。作り方は炊飯するときに一緒に豆を入れるだけ。水分量は基本的にいつもと同じで大丈夫です。炊飯時に昆布を入れたり、粉末出汁を入れたりすることでおいしい豆ごはんに仕上がります。
「そばめし」にする
神戸のB級グルメとして有名な「そばめし」。神戸の「そばめし」は焼きそばとご飯をあわせてソースで味付けするものですが、それ以外の麺類で味付けを変えてもおいしくいただけます。
画像は冷凍の細うどんを刻み、ご飯と一緒に炒めたもの。それ以外に卵、魚肉ソーセージ、ネギを入れ、味付けは塩コショウと醤油となっています。
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備蓄米の放出で米の価格が少しでも下がることを願いつつ、自己防衛できる点は工夫してやってみてはいかがでしょうか。