科学的に立証「お酢の健康効果」酢の種類や特徴を解説 1日大さじ1杯を摂れるレシピも
暑い季節にさっぱり食べられるお酢料理は夏バテ対策にも最適。でも、お酢の効果はそれだけではありません。毎日摂ることで、ダイエット効果や若返りも期待できるのです。詳しい話をお酢博士に教えてもらいました。
生活習慣病予防や老化防止、ダイエットにもすごいお酢効果!
「高血圧や糖尿病、がんの予防や老化の抑制など、お酢は1日たった大さじ1杯摂り入れるだけで、さまざまな健康効果が期待できる素晴らしい調味料です。さらには糖の吸収を抑え、内臓脂肪の燃焼やメタボ解消を促進するなど、著しいダイエット効果があることも科学的に証明されています」(お酢博士・小泉幸道さん)
効果のもとになるのは、お酢のすっぱさのもとでもある「酢酸」の成分。さっぱりしたものがおいしい季節、いつもの料理に、お酢のちょい足し習慣でしっかりとやせグセをつけましょう。
続けてすごい! お酢のやせ効果
1日15ml×12週間でこの記録!
・BMI(肥満指数)/ -0.43 kg/m2
・体重 /-1.17 kg
・血中中性脂肪 / -28.17 mg/dl
・腹囲 / -1.43 cm
内臓脂肪面積は約5%減!
1日15mlのお酢を12週間、毎日摂った人の内臓脂肪面積の比較。摂取前を100%とすると95.1%に減少。CTスキャンの画像でも明らかに!(資料提供/ミツカングループ)
いつもの料理に加えるだけ!「お酢習慣」で健康&スリムに
肥満気味の成人男女に1日大さじ1杯(15ml)のお酢を朝晩の2回に分けて、12週間毎日摂取してもらったところ、中性脂肪、体重、腹囲、BMI(肥満指数)が著しく減少することが実証された。しかし、摂取をやめるとすぐに増加に転じることも判明(右下グラフ参照)。お酢が持つダイエット効果は研究結果からも間違いないが、継続的な摂取が重要となる。
「料理にお酢を入れると薄味でもおいしく感じられ、減塩にもなりますし、貝のみそ汁は、お酢を入れて弱火で煮ると、殻のカルシウムが溶け出し、お酢の成分もカルシウムも摂取できておすすめです。健康効果だけでなく調味料としても優秀で、脂っぽい料理に酢をかけるとさっぱりと食べられたり、お酢に漬け込むことで肉のたんぱく質が分解されて、硬い肉が柔らかくなるなど、お酢が持つさまざまなパワーは、料理を一層おいしくします。好みのお酢を使いわけて楽しむのもいいでしょう。いつも食卓に置いておくなど、習慣として毎日のご飯やおかず、汁ものに上手に取り入れてみてください」(小泉さん)
★体重と腹囲の変化
3カ月で驚きの効果が! ただし、摂取をやめると1か月でもとに戻ってしまう
ただ、効果があるからといって摂り過ぎたり薄めずにそのまま飲むのは厳禁。胃の粘膜を傷めるので、必ず別の飲み物で薄めて飲むか食事で適量を摂るよう心掛けて。
→酢の健康パワー1日大さじ1杯で効果絶大!疲労回復、高血圧・メタボ予防