“いつまでも歩ける脚”に!自宅で簡単にできる「足指はがし」「つま先立ち体操」で体の不調を改善【専門家監修】
【1】足裏の感覚センサー機能を鍛える
「できれば誰かと一緒に行ってみてください。まずはだしになり、椅子に座ってアイマスクやタオルで目を隠します。誰かにタオルやペットボトル、鍵など触り心地が違うものを足のそばに置いてもらい、『ざらざら』『でこぼこ』『つるつる』など、足裏や足指の裏で触って異なる感触を確かめ、物の名前を当てましょう。ゲーム感覚で行えば、楽しみながら感覚機能の改善が見込めます」(田中さん)
【2】「クロストレーニング(立位での前後左右への傾け)」で立位バランス能力を鍛える
「立位バランス能力に必要な足裏感覚や体幹・下肢の筋力を養えます。乗り物の中や不安定な場所に立って行うことで、姿勢を維持するための能力アップにもつながります」(田中さん)
●「クロストレーニング(立位での前後左右への傾け)」のやり方
<1>柔らかいクッションや座布団の上に、足を肩幅程度に開いて立つ。体全体をできるだけ前方に傾ける。このとき足の位置は動かさず、ひざはできるだけまっすぐに。その姿勢のまま3〜5秒キープし、最初の姿勢に戻る。後方に傾ける動作も同様に行う。各5〜10回。
<2><1>と同様、体全体をできるだけ横に傾け3~5秒キープし、最初に戻る。左右各5〜10回行う。<1><2>とも、週に2〜3回継続して行うとよい。危険防止のため、机や椅子、壁のそばなどで行おう。
【3】体のゴミ箱「腎臓・膀胱(ぼうこう)のツボ」を押して解毒する
「老廃物の排出にかかわる器官を最初に刺激し、解毒力をアップしましょう」(マティさん)
●「腎臓のツボ押し」のやり方
左足の中央のツボに右手の親指の腹を当て、Jの字を書くように、指をすべらせながら膀胱のツボまで10回押す。右足も同様に行う。
●「膀胱のツボ押し」のやり方
左足のかかとに右手の親指を引っかけ、熊手をかくように手の人差し指、中指、薬指の第1関節をすべらせながら、かかとに向かって押す。10回行う。右足も同様に。終わったら血流アップのため200ml以上の白湯を飲む。
※水分制限があるかたは医師の指示に従ってください。
【4】アンチエイジングに効くツボを押す
「ストレスと直結する自律神経のツボ、老眼や白内障などの予防に効果的な目のツボ、しっかり眠れる失眠点がおすすめです」(マティさん)
※腎臓・膀胱のツボを押した後に、すべて左足から行い、終わったら右足も同様に行い、最後に200ml以上の白湯を飲む。
●「自律神経ツボ押し」のやり方
各指の腹全体をまんべんなく、手の人差し指の第2関節で上から下へとすべらせる。それぞれ10回ずつ行う。
●「目のツボ押し」のやり方
手の親指の腹で人差し指と中指の第1関節から下へ、図の矢印まで押しすべらせる。各10回行う。
●「失眠点のツボ押し」のやり方
手の人差し指の第2関節をかかとの硬い部分のすぐ上のツボに当て、垂直に3秒押して力を抜く。これを10回行う。
取材・文/苗代みほ イラスト/有田ようこ 写真/PIXTA
※女性セブン2025年3月27日・4月3日号
https://josei7.com
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