101才のピアニスト・室井摩耶子さん「好きなことに正直でいる」老いの楽しむ7つのルール
“がまん”は最大の敵。「わがままに生きなくっちゃ」
「健康のいちばんの大敵はがまんです。日本人はがまんを美徳だと勘違いしていますが、がまんしすぎると、病気になってしまいます。あなたがやりたいようにやろうとすると、きっと周囲は“年甲斐もなく”とか“年なんだから”と止めるでしょう。でも負けちゃだめよ。90才になる直前に、周囲の反対を押し切って家を建て替えた私が言うんだから本当よ」
社会は、まれに見る不自由な時代だ。室井さんは、コロナ禍を振り返って「101年生きてきて、こんな不自由な時代はない」と話す。
「でもね、人間はペストも大地震も、第二次世界大戦も乗り越えてきています。コロナごときで鬱々(うつうつ)としている場合じゃないですよ。こんな時代だからこそ、わがままに生きなくちゃ」
老いては子に従え、という言葉があるが「こんな悲しい言葉はない」と室井さんは言う。
「私流に言い換えれば『老いては個に従え』ね。何才になっても、私は私ですもの。みなさんは、自分に正直に生きていますか?」
マヤコ一〇一歳。健康の秘訣は、自分らしさをとことん、大切にすることなのかもしれない。
教えてくれた人
室井摩耶子さん/ピアニスト
現在もピアニストとして各地でリサイタルを行っている。
撮影/宮地工
※女性セブン2022年10月13日号
●日本最高齢のインストラクター瀧島未香さん【タキミカ体操】誕生秘話 やり方と効果も