【オナラ大研究】におい、音、頻度でわかる いいオナラと悪いオナラ
「最近、オナラの回数が増えたけど、これって年のせいなの?」などと、気軽に人に聞けない問題だけに、密かに悩んでいる人も多いよう。ホントに加齢でオナラは出やすくなるのか? 実は猛暑の影響もある! など、知ってるようで知らないオナラについて調査しました!
→「どうにも止まらないアレ」がピタリと止まるワザ10 医師が回答!
オナラが出る仕組みとは?
更年期とオナラのにおいや回数は関係が多少あるのだとか。新宿大腸クリニック院長の後藤利夫さんが話す。
「腸内環境がよければ、オナラのにおいはしないのですが、加齢や女性ホルモンの減少で腸内の働きが低下すると、においがしたり、回数が増えることもあります。ただし、回数が増えたからといって、病気というわけではありません」(後藤さん、以下「」内同)
オナラは体の消化器官によって作られる。大腸には腸内細菌(善玉菌と悪玉菌)があり、小腸で消化されなかったものが、大腸内の細菌によって消化分解される。この時、オナラの元が腸で作られるが、その量は1日400~1200mlともいわれ、多くは大便とともに排出される。しかし、ガスのまま肛門から出るものがオナラになる。
「回数は、食べた量や回数、体形などによっても異なるので、一概に1日何回出るのがいい、悪いとはいえません。問題は、におい。クサいオナラが出続けたら注意が必要です」
クサいオナラは1~2日なら問題はないが、1週間以上続くようなら、腸内の悪玉菌が増えている証拠だ。
では、なぜオナラがクサくなるのだろうか?
「食べた物の中の脂肪や質の悪いたんぱく質が小腸で消化されずに大腸に入ると、悪玉菌が分解してガスを出します。このガスに含まれるチッソや硫黄、アンモニア、ニトロソアミンなど強いにおいを発する物質がクサいオナラの原因になります」
腸内の悪玉菌が増えると免疫力が低下し、風邪をひきやすくなり、疲れやすくなる。またにおいの元となるニトロソアミンには発がん性物質も含まれており、最悪の場合は大腸がんを引き起こす要因にもなる。
いいオナラはほぼ、無臭。生活習慣をチェックして、腸内環境を整えることから始めよう。
【オナラが出る仕組み】
食べた物やその時に口から入った空気は胃から小腸に行く。小腸で消化分解されなかった物は大腸に行き、腸内細菌によってさらに分解されるが、その時に発生したガスが外に出るとオナラに。