50代からの痛くないSEX 8つの秘策を専門家が解説|シニアの性生活【実体験】
亭主関白を気取る夫とは、毎日が戦争状態。夫は仕事を理由に家に帰らず、私は2人の息子の育児や義両親と両親4人の介護でへとへと。そんな日々が落ち着いたのは夫が定年退職してから。
会社という鎧(よろい)がなくなり、自信がなくなったのでしょう。さらに、帰省した息子から、
「何も家事ができないんだな。母さんに捨てられるぞ」と言われ、家族内の自分の地位が低かったことに気づき、ショックを受けたようです。さすがにかわいそうで、
「私はミッキーが家にいてくれるだけで幸せだよ」と伝えたんです。
いつもの“パパ”ではなく、恋人時代の呼び名をあえて使ったのですが、これが効いたようです。
それからは、常に私と一緒にいたがるように。さらに「肩をもんでやる」と言いつつ、胸をもんだり首筋にキスをしたり…。セックスをしたいそぶりを見せるんです。
でも、夫のセックスは独りよがり。嫌だと言っても聞かないので、若い頃は妊娠さえすればいいやと言いなりになっていました。ですがいまは、あえて苦痛なセックスに応じる必要はありません。
それで、「私はあなたとシて、イッたことがないの。昔みたいなセックスをしたら、けがをしそう。だから、したくない」
と言ったんです。絶句する夫の姿を見て、これであきらめるだろうと思ったのですが、それでもしつこく、
「痛い思いはさせないから」 と頼んでくるので、30年ぶりにセックスをすることに。
「どれがお前にいいのかわからないから」
と、3種類ものコンドームを買ってきて選ばせてくれ、「どう触ったらいい?」などと、いちいち聞いてくるんです。
それで、 「やさしく触れてほしい」 など、ふたりで相談しながら少しずつ深め合うことに。夫は激しくすれば女は喜ぶと思い込んでいたようで、
「知らずにいて恥ずかしい」 と…。
セックスにも話し合いが大切なんですよね。そしてついに先日、初めて“イク”という体験をしました。夫とこんな関係になれるなんて、夫婦って本当に不思議です。