50代からの痛くないSEX 8つの秘策を専門家が解説|シニアの性生活【実体験】
それまでの“当たり前”ができなくなる。でも、工夫をするからこそ楽しめたり、深まる愛がある…。4人の女性が赤裸々に教えてくれた。
痛くて入らず、あるものを使って…(55才・主婦)
同じ年の夫は職場の同僚で、25才で結婚したのを機に私は退職。30才で娘を出産してから今年まで、セックスレスでした。理由は夫のED。熾烈な出世レースに巻き込まれていた夫はかなりのストレスを抱えているようでした。私も家事や育児で疲れていましたし、夫婦の営みがなくても不満はありませんでした。
しかし、人生は何がきっかけで変わるかわかりません。今年3月に娘がひとり暮らしを始め、夫が子会社へ出向。これまでよりも早く帰宅できるようになったうえ、コロナ禍で在宅勤務となり、夫婦の時間が増えたんです。すると、夫が頻繁にボディータッチをしてくるように。
最初は、「おはよう」「手伝おうか」などと言って肩をもんでくる程度でしたが、次第に触れる場所がウエストまわりやお尻付近に…。
そんな日が2か月ほど続いたあるとき、入浴後にソファでくつろぐ私に、夫がディープキスをしてきたんです。そのときなんと、夫のソレが元気に…。出世コースから外れてストレスがなくなったことでEDが解消されたようです。それで私の意識も一気に恋人時代に戻りました。
「これはまたあり得るかも」 と、夫とのセックスに期待を持ち始めました。それに、夫に再び女として求められたことがうれしくてたまりませんでした。
そしてディープキスから半月後、25年ぶりに肌を重ねました。
ところが、そのときは痛くて入らなかったんです。私の方がショックで、2回目のときは片栗粉を溶かしてトロトロにしたものを使い、滑りがよくなるようにとコンドームを使うのもやめました。
その後きちんと調べて、いまでは市販の潤滑ゼリーを使っていますが、閉経すると本当に濡れなくなるんだと実感。
体位も昔とは変わりました。正常位では夫の体力がきついようで、お互いに楽な体勢を探ったところバックに落ち着きました。この方が老いた体を見られなくていいので、私も集中できるみたいです。最近は週に1回程度のセックスを楽しんでいます。