人気女医YouTuber富永喜代さんの美を保つ食事術「1日2個の卵と緑黄色野菜」
医師の仕事は激務で寝る暇もない職業だとイメージする人も多いはず。実際に富永ペインクリニックの富永喜代先生は「痛み」の専門家として診療を行いながらYouTubeの配信やSNSの発信など多忙な毎日を過ごしている。それにもかかわらず、若々しさとスリムな体型を維持できているのはなぜなのか。富永さんに美しさを維持する「リアルな食生活」を教えていただきました。
よく噛むことで顎が鍛えられて小顔効果も期待できる
富永ペインクリニック院長の富永喜代さんは、55才にして毎日12時間も診察をしている。診察後は、SNSの発信や動画制作、オンラインでの悩み相談、食事会なども行っているため、睡眠時間は5時間程度。それなのに、疲れ知らずで、スリムな体をキープしている。その秘訣は―
「毎晩、黒糖焼酎とトマトジュース(『デルモンテ リコピンリッチ』〈キッコーマン〉)を1対1で割ったものを、“お疲れさま!”という気持ちを込めて飲んでいます。だからストレスがない。理由の1つはこれですかね(笑い)」(富永さん・以下同)
クリニックがあるのは愛媛県。魚介類が豊富なので、肴としてはもちろん、ご飯のおかずとしてもよく食べているという。
「ご飯とちりめんじゃこをハーフ&ハーフに盛り、上からすだち酢をかけたものをよく食べています。ほかにも、ほぐした焼きさばとご飯、じゃこ天もよくいただきます。体が重いときは、食物繊維が豊富な、フリーズドライの海藻スープを食べていますね。子供たちも巣立ったので、料理は基本的にしません」
酒を飲み、魚介を肴に食事を楽しむ―気ままなようだが、ここにこだわりがある。
「私はカルシウムを摂っている自分が好き。魚を骨ごといただくので、よく噛みます。そうすると顎が鍛えられて小顔効果も期待できますし、食べすぎも予防できます」
9種類の必須アミノ酸は意識して摂るべし!
さらに、9種類の必須アミノ酸をバランスよく摂るように心がけているという。必須アミノ酸は、神経伝達物質を生成するために重要な材料。不足すると筋肉量が低下して代謝が下がり、太りやすくなる。ほかにも、免疫力が低下したり、疲れやすくなったり、皮膚トラブルが起こるなど、さまざまな影響を及ぼす。
「必須アミノ酸は体内で作れないので、食事で摂るしかありません。私は、卵を1日2個以上食べて補っています。このとき、アミノ酸の生成を助ける緑黄色野菜を一緒に摂っています」
パプリカを短冊切りして市販の調味酢につけて即席ピクルスを作ったり、洗うだけで食べられるプチトマトを重宝しているという。
「体にいいからと苦手なものを食べたり、食べることをがまんしたり、料理が苦手なのに自炊したり…がまんばかりしていると、心が不健康になります。私はお菓子もジャンクフードもよく食べます。こういった“快楽食”も時には楽しみ、メリハリのある食生活を送っています」
教えてくれた人
富永喜代さん(55才)/「富永ペインクリニック」院長。医学博士。日本麻酔科学会認定麻酔科指導医。痛み改善の専門医。肩こり、頭痛、性交痛などの情報発信も行っている。『ヘバーデン結節は自分で治せる!』(永岡書店)ほか著書多数。
取材・文/前川亜紀
※女性セブン2023年2月9日号
https://josei7.com/
●消化器系ケアに“食養生”「1日1度100回噛む」「冷たいものの後は葛湯」など