15kg減量した医師・日比野佐和子さんが10年体重を維持している秘密 キーワードは「白い食べ物」
再生医療やアンチエイジングのスペシャリストである医師の日比野佐和子さん。若々しさを保つには「食生活」の見直しが鍵だという。42才のときに15kg減量し、10年間キープしているが、その秘訣とは――。50才を超えてもなお美しく、かつ忙しく活動している日比野さんの健康の秘訣を教えてもらいました。
医師・日比野佐和子さんが42才から実践する食生活
すらりと引き締まった体形の日比野佐和子さんは、アンチエイジング治療の第一人者だ。彼女の食事の基本は、添加物を摂らないことだという。
「市販の総菜やお弁当には、ほぼ添加物が入っています。これらは体にたまりやすく、代謝を悪化させる原因になります。代謝が落ちると太りやすくなるのです」(日比野さん・以下同)
かくいう日比野さんだが、42才までは、添加物を気にしない食生活で、体重がいまより15kg多い、71kgあった。
「当時は抗加齢医学専門医、眼科医、皮膚科医として多忙な日々を過ごしていたので、朝食を食べる暇がなく、昼も夜もコンビニ飯やファストフード。甘いお菓子も食べ放題でした」
やがて体調が悪くなり、ダイエットを決意。まずは自炊に切り替えたという。
「添加物は口にしないようにし、適度な運動を続けたところ、1年で15kg落ちました」
同時に意識したのは、「白い食べ物」を避けること。
「白い食べ物とは、白砂糖、小麦粉、白米、食塩など、精製された食品のこと。ミネラルやビタミン、食物繊維が少ないため、代謝を下げてしまいます。甘みが必要なら黒砂糖、はちみつ、メープルシロップなどに、パンなら全粒粉、ご飯は胚芽米や玄米を選んでいます」
極端な糖質制限は逆に太る原因に
ダイエットというと糖質制限をする人が多いが、過度な制限は太る原因になるという。
「糖質はエネルギー源ですので、これが不足しすぎると、筋肉や肝臓に貯蓄していた糖を分解して利用することになります。つまり、筋肉が分解されてしまうのです。そうなると代謝が落ちるので、かえって太りやすくなります。ご飯やパンには食物繊維も含まれていますから、適量を摂ることが大切です」
ダイエットを成功させて以降、スタッフの昼食も作り、皆で食事する時間を設けているという。メニューは野菜たっぷりのスープや煮物が多く、ご飯は胚芽米だ。サーモン豆乳スープや、中華麺ではなく蕎麦で作った“焼き蕎麦”もスタッフの人気が高いという。
「蕎麦には抗酸化成分のルチンや食物繊維が豊富に含まれているので美容にも最適です」
人の体は口から入るものでできている。健康は食べ物によって維持されているのだ。
教えてくれた人
日比野佐和子さん(52才)/「康梓会Y’sサイエンスクリニック」統括院長。医学博士。抗加齢医療、再生医療に実績があり、最先端の遺伝子検査を含む予防医療、ゲノム栄養学、分子栄養学指導などを行う。『医者が教えるすごい美肌循環』(サンクチュアリ出版)ほか著書多数。
取材・文/前川亜紀
※女性セブン2023年2月9日号
https://josei7.com/
●ダイエット成功に必要な5つの心得「寝不足も寝すぎも太る」理由を医師が解説