認知症危険なのはどっち?ボケない生活習慣をチェック
(A)おいしい
(B)いつも濃い、あるいは、いつも薄いと言われる
(C)料理ごとに濃すぎる、薄すぎるなど言われることが違う
(C)の人は認知症の危険度が高い。味がどちらかに偏るなら好みの変化といえる。「判断力が低下してくると、調味料の加減や作る量がわからなくなります。味も食べられないほど濃かったり、辛すぎたりが続く場合は、味覚障害や認知症の疑いが」(米山さん)。
Q4 久々に趣味の仲間から会合を開催するという知らせが来たら?
(A)積極的に参加する
(B)出掛けるのが億劫になった
(B)が続けば要注意。「体調不良などの理由がないのに、今までと同じ行動をしなくなるのは“うつ状態”になっているのかもしれません。認知症の初期には自信を失ったような症状が表れることもあります。この状態が続けば、脳の『遂行実行機能』の低下が考えられます」(おくむらメモリークリニック院長の奥村歩さん)。
Q5 年齢とともに、どう性格が変わってきましたか?
(A)温厚になった
(B)些細なことでキレるようになった
(B)の人は要注意。「温厚な人が急に怒りっぽくなった場合、心身の不調の他、脳の病気、認知症の可能性も考えられます。些細なことに不安を感じて過剰反応し、気持ちをうまく説明できずに攻撃的になるなども認知症の症状です」(奥村さん)。
Q6 忙しいとき、面倒くさく感じるのはどっち?
(A)料理を作ったり、掃除をすること
(B)風呂に入ったり、着替えたりすること
(B)の人は認知症の疑いが。「自分自身にも構わなくなるのは認知症の兆候です。不潔でいることに抵抗がなく、生活全般がだらしなくなるなど、身なりの変化には要注意。また、季節感が合わない服装を選ぶのは、気温の感覚が鈍くなったサインです」(奥村さん)。
Q7 物をよく失くすようになったお母さん。探しながら言っているのはどっち?
(A)どこに置いたのかしら
(B)誰かが持って行ったのかしら
(B)の人はかなり心配。「置き忘れは誰にでもあること。人のせいにするのは、見つからない焦燥感、紛失した不安感から逃れ、自分の心を平静に保つために行う『辻褄合わせ』から来るもので、典型的な認知症の症状と考えられます」(奥村さん)。
Q8 人混みの中を歩くとき、あなたはどっち?
(A)流れにのって、スムーズに歩ける
(B)周囲の人によくぶつかるようになった
(B)の人は注意。「認知症になると、自分の体と外界との位置関係の間合いを測る『視空間認知』の働きが低下します。人混みの中を歩いているときに人との間合いが測れず、体や持ち物がぶつかってしまうのです。車の運転では車幅感覚がなくなり、接触事故を起こしやすくなるので注意を」(奥村さん)。
※初出:女性セブン