1日たった1分!排便をスムーズにする「直腸ストレッチ」のやり方|「朝のゴールでタイムに」「正しい便座の座り方」他
日常の中で取り入れることのできる簡単なストレッチもある。
「椅子に座って、おしりの割れ目の左右にある『仙骨孔(せんこつこう)』にそれぞれ手のこぶしを当ててみてください。腰椎(ようつい)の下には仙骨という逆三角形の骨があり、左右には仙骨孔という穴があいています。ここから伸びる仙骨神経が直腸や肛門の運動などを支配しているので、直接刺激することでお通じがよくなります。力を入れすぎずに、左右のこぶしで同時に仙骨孔を30秒たたいて刺激しましょう。この仙骨孔たたきの後に、体を左右にひねるとより効果がアップします。ゆっくりゴルフのスイングをするようなイメージで行ってください」
「仙骨孔たたき」の3ステップ
【1】椅子に腰かけて、おしりの割れ目の左右それぞれに左右の手のこぶしを当てる。
【2】左右のこぶしで同時に30秒たたく。
【3】ゆっくりと体を左右にひねるとさらに効果アップ!
腸の刺激にも効果的な「の」と「ぬ」の字のマッサージ
刺激すべきは腸だけではない。肝臓も同時に刺激すると免疫力がさらに高まる。
「肝臓には“免疫のボス”である『クッパー細胞』が常在しています。体内に侵入した異物を取り込んで処理する働きがあるので、風邪やインフルエンザの予防にもなります。これもやり方は簡単で、右の肋骨のきわに手を当てて心地よい強さで20秒ほどさすった後、人差し指から小指の4本の指で30秒ほどなで回す。さらに両手で右の肋骨の下半分を肋骨が少し動くくらいの強さで10秒ほど押してください」
腸のマッサージとして有名な「の」の字マッサージを、「ぬ」の字マッサージに変えるのもいい。
「一画目は、左の手のひらを右の肋骨の下に当て、そこからおへそまでなでるように軽くマッサージします。肝臓に適度な刺激が加わり、“天然の便秘薬”といわれる胆汁(たんじゅう)の分泌が促されます。二画目は『の』とほぼ同じ動きで、肋骨の下から右の鼠径部、右の肋骨の下、みぞおち、左の鼠径部(そけいぶ)までを軽くなでます。最後の結びの部分は直腸が刺激されるので、念入りに行うといいでしょう」
腸を直接刺激する“腸の超ストレッチ”で、体の内側から健康を手に入れよう。
写真・イラスト/PIXTA イラスト/朝倉千夏
※女性セブン2024年4月4日号
https://josei7.com/
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