胃をほぐして不安を和らげる”内臓もみ”マッサージ簡単3ステップ 過食やむくみにも
「腹が立つ」「腹黒い」「腹を決める」──感情を表す慣用句には“腹”を使うケースが多い。このことからもわかるように、古くから東洋医学では、感情の乱れは腹部にたまると考えられてきた。
「コロナ禍で不満や不安が募り、そのせいで内臓が硬くなるなどの悪影響が出ている人が増えています」と話すのは、内臓をもむことで負の感情をも取り除く「チネイザンマッサージ(氣内臓療法)」を提唱するセラピスト・Yukiさん。
ストレスで胃を痛めがちな人に向けて、Yukiさんに胃をほぐして不安を和らげるマッサージを教えてもらいました。
◆胃が悪い人の特徴チェックリスト
□ 甘いものを好む
□ 何事も心配しすぎる
□ 雨の日は特に不調
□ 肌が黄色っぽい
□ 口臭が強い
□ 顔のたるみが目立つ
□ よく消化不良になる
□ 食べても太らない
□ 唇がカサつく
□ 黄色の服や小物などを選びがち
過食、むくみ、胸やけなども改善
常に不安や不満を抱いていたり、過ぎ去ったことをクヨクヨ思い悩んでいると、胃にダメージを受けやすい。特にコロナ禍では、このタイプが増えているという。
「胃に不調があると、食欲がなくなったり、逆に食べすぎてしまうことも。水分代謝がうまくいかなくなるので、むくみやすくもなります。マッサージと同時に、“絶対に大丈夫”と口に出して自分を励ましたり、自分を甘やかすこと、許すことも大切です」
マッサージをすると、体内の水分調整ができるので、暴飲暴食や胸やけ、むくみなどにも効果があるという。
【朝・晩2セットずつ】
【1】胃に手を当てて息を吸い込む
胃があるのは左側の肋骨の下あたり。ここに両手の指を当てた状態で、鼻から息を吸い込む。この部分が硬かったり冷えていたら、不満や不安がたまっている証。
【2】息を吐きながら上体を倒す
口から細く長く息を吐きながら、指先を左の肋骨の下に差し込むイメージで体を前に倒す。指を差し込めない場合は指先や指の腹で押さえてもOK。
★肋骨の下に指が入りにくい人は仰向けでトライ!
「肝臓」「胃」「心臓と小腸」のマッサージの際、座った状態では肋骨の下に指が入らないという人は、仰向けになってひざを立てて行おう。
【3】指先で円を描くようにマッサージ
鼻から息を吸いながら上体を起こす。自然呼吸に戻し、両手の指で胃のあるあたりを円を描くようにマッサージする。
教えてくれた人
Yukiさん/チネイザンセラピスト。ヨガやマクロビオティックなどのインストラクター資格も持つ。チネイザンマッサージを普及させる学び舎「たまよろ庵」主宰(https://tamayoro.com/)。
取材・文/上村久留美 イラスト/カミグチヤヨイ
※女性セブン2021年10月28日号
https://josei7.com/
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