乳がん経験者3人の本音座談会「両胸を全摘」「放射線を25回」「治療中がんが消えた」…セカンドオピニオンと気の持ちようはとても大事
闘病中といえど、やりたいことをがまんせずに続けていたという安藤さん。医師からは注意を受けたというが、なんと、この気の持ちようが治療効果を上げたという。
安藤:手術前にエコーでがんがあるところをマークするんですけど、なんと、がんがない! とりあえず、最初の診断時にがんがあった場所をマークして腫瘍を取ったんですけど、病理検査したら、本当にがんがほぼ消えていたんです。奇跡だと言われました。
大沢:やっぱり安藤さんは気持ちが強いですね! 私は手術後の胸がどんな形になるのか不安で、入院中はカーテンを閉めてひとりでずっと泣いていたんです。そうしたら同じ病室の乳がん患者さんたちが「いつまでメソメソしているの!」って怒鳴り込んできたんです(笑い)。
びっくりしましたけど、そのおかげで考えが変わりました。落ち込んでいても乳がんが治るわけでもなし。それからは同室の人たちと仲よくなり、楽しい入院生活を送れました。いまもおつきあいが続いていて、戦友のような存在ですね。
中野:ご主人やお子さんは、大沢さんが乳がんになってから、どうしていたんですか?
大沢:れまでは、家事も育児も私がひとりでやってきたので、子供たちは心配してくれましたね。まだ学生で時間もあったから、毎日お見舞いに来てくれました。意外だったのは夫。乳がんの本を買ってきてくれたり、家のことは心配するなと言ってくれて…。夫の協力なくしてこの手術は受けられませんでした。
安藤:素敵な旦那さんですね。
取材・文/青木まき子 イラスト/地獄カレー
※女性セブン2023年10月12・19日号
https://josei7.com/
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