缶詰で作る薬膳スイーツ「パイン缶で消化促進、みかん缶で風邪予防」国際中医薬膳師・大友育美さん
甘いものが食べたい、だけど健康には気を遣いたい…そんなわがままを叶えてくれるのが“薬膳スイーツ”。約100円で買える缶詰を使って手軽に作れるレシピを、国際中医薬膳師・フードコーディネーターの大友育美さんが教えてくれました。食べるだけで「むくみ改善」「風邪予防」「胃もたれ解消」などの効果が期待できちゃいますよ。安くて簡単なので、今すぐ作ってみて!
小豆缶で【むくみ解消】
もちを入れて消化機能もアップ!
「小豆には体内の余分な水分を排出させる働きがあり、むくみ、だるさ、下痢などの症状を改善します。水分と一緒に毒素も排出されるので、便秘や肌荒れの解消にも有効です。疲労回復の効果があるもちと一緒に食べれば、消化機能も高めてくれます」
●ぜんざい
<作り方>
【1】耐熱容器にゆで小豆1缶(165g)と水1/2カップを入れて混ぜる。
【2】【1】に市販の切りもち1個と塩ひとつまみを入れて電子レンジで3分30秒加熱する。
※写真では1個の切りもちを4等分し、そのうち2切れを1人分として入れています。
●あんバタートースト
<作り方>
食パンに、浅く十字の切り込みを入れてオーブントースターで2分加熱し、ゆで小豆を全体に塗り、バターをのせてさらに1分加熱する。
<これで作りました!>
ゆであずき165g/ホテイフーズ
みかん缶【風邪予防】
免疫機能の働きを助ける玉ねぎと
「消化吸収力を高め、胃腸の働きを助けるみかん。食べた栄養をしっかり吸収できれば、免疫力が高まるので風邪や感染症の予防につながります。相棒食材には免疫機能の働きを助ける玉ねぎが◎」
●みかんマリネ(2~3人分)
<作り方>
【1】耐熱容器に薄切りにした玉ねぎ1/2個を入れてラップをかけ、電子レンジで1分加熱し、粗熱をとる。
【2】【1】に酢・みかん1缶(312g)のシロップ各大さじ2、オリーブオイル大さじ1、塩小さじ1/2、粗びき黒こしょう少量を入れてよく混ぜる。1缶分のみかんと細切りにしたハム2枚を入れて混ぜ、冷蔵庫で10分なじませる。
●みかんサラダ
<作り方>
ヨーグルト、マヨネーズ、塩、こしょうを混ぜ、みかんを入れて和える。ベビーリーフを敷いて盛りつける。
<これで作りました!>
みかん缶詰 5号缶 EO缶312g/天長食品工業
パイナップル缶【胃もたれ解消】
脂っこいものを食べるならパイナップルとレモンも!
「パイナップルには消化を促す働きがあるので、胃で滞った食べ物を排出してくれます。消化不良に有効なレモンには、脂質の代謝を高める働きもあるので、脂っこいものを食べすぎたときにはセットでいただきましょう」
●パインサルサ
<作り方>
【1】角切りにしたパイナップル1缶(227g)、レモン汁大さじ1、塩小さじ1/4を混ぜる。
【2】器に盛り、一味(七味またはタバスコでもOK)・ドライパセリ各少量をふり、好みのポテトチップス(市販)適量を添える。
●生ハムパイン
<作り方>
パイナップルに生ハムを巻き、オリーブオイルをかけてこしょうをふる。
<これで作りました!>
スウィーティオパインスライス 4枚227g/ドール
教えてくれた人
国際中医薬膳師・フードコーディネーター 大友育美さん
食材の持つ栄養とおいしさを最大限に引き出したやさしい家庭料理が好評。著書は『七十二候の食薬レシピ』(学研プラス)など多数。
取材・文/佐々木めぐみ 料理・スタイリング/大友育美 撮影/田中宏幸
※女性セブン2022年10月27日号
https://josei7.com/
●缶詰博士が教えてくれる缶詰をおいしく食べる簡単レシピ10品