まるで美術館のよう!来客を招きたくなる介護付有料老人ホーム<前編>
チャームスイート洗足池
介護付有料老人ホームは立地やサービス、建物のグレード、部屋の広さなど様々な要因で費用が決まってくる。「子どもの近くに引っ越すのか、現在の自宅の近くに住むのか」「介護が必要になってから住み替えるのか、将来の不安に備えて自立の状態で移り住むのか」などそれぞれの事情を踏まえた上で選択肢を絞り、医療や介護サービス、建物を吟味して選んでいくことが多いようだ。
贅沢な気分で暮らせる広々とした共用部
首都圏や近畿圏で介護付有料老人ホームや高齢者住宅を運営する株式会社チャーム・ケア・コーポレーションは、「チャーム」「チャームスイート」「チャームプレミア」の3シリーズを展開している。今回訪れたのは、チャームスイートシリーズの「チャームスイート洗足池」だ。チャームプレミアシリーズの1つ、「チャームプレミア目白お留山」は昨年の3月に紹介している。→記事を読む:手厚い「個別ケア」を実現した介護付有料老人ホーム<前編>
「3つのシリーズで運営しています。ここ洗足池はチャームスイートのシリーズですが、建物はチャームプレミアに近い作りになっています。明るい色合いで統一されていて、女性のデザイナーならではのやわらかい雰囲気に仕上がっています。エントランスホールを吹き抜けにしたり、中庭に面したガラスを大きく取るなど、光が差し込むような工夫を凝らしています」(チャームスイート洗足池ホーム長の西内祥乃さん 以下「」は西内さん)
チャームスイート洗足池は吹き抜けや中庭など空間を贅沢に使っている。38室という比較的小規模なホームだが、食堂兼機能訓練室などの共有部分が広く、ゆったりとした気分で暮らせるのが特徴だ。
入居者への思いが感じられる空間の使い方を象徴するのが、食堂兼機能訓練室の奥の静かで落ち着いた場所にあるカウンター席だ。ロビーなど人が行き交う場所にコーヒーやお茶を飲むことができるスペースを設けている高齢者施設は多いが、ひっそりと目立たない場所にあえてこのようなスペースを作るのは珍しいという。
高齢者向けの施設でもっとも優先される入居者の安全を担保するためには、館内の見通しをよくし、職員の目や防犯カメラの死角ができるだけ少なくする必要がある。しかし、それは一方で居室以外では、ゆっくりと人目を気にせずに一人でくつろげる場所がないことを意味する。安全と自由のバランスをどこで取るのか…こういう部分にホームの考え方が表れるのだろう。
入居者への思いが感じられる空間の使い方を象徴するのが、食堂兼機能訓練室の奥の静かで落ち着いた場所にあるカウンター席。ロビーなど人が行き交う場所にコーヒーやお茶を飲むことができるスペースを設けているホームは多いが、ひっそりと目立たない場所にあえてこのようなスペースを作るのは珍しいという。
高齢者向けの施設でもっとも優先される入居者の安全を担保するためには、館内の見通しをよくし、職員の目や防犯カメラの死角をできるだけ少なくする必要がある。しかし、それは一方で居室以外では、ゆっくりと人目を気にせずに一人でくつろげる場所がないことも意味する。安全と自由のバランスをどこで取るのか…こういう部分にホームの考え方が表れるのだろう。
「カフェコーナーのようなスペースを作ることは、見守りができないという理由で避けるホームが多いかと思います。ただ、自立の方のためにこのようなスペースは大切だと考えています。一人でお食事をするのが好きな方や、ゆっくりと中庭を見ながらお茶を飲みたい方に利用していただいています」
中庭は、まだ本格的に外に出るのが難しい人にとっても、その手前の段階のリハビリの場としても活用しているそうだ。気軽に外気浴もでき、散歩気分を味わえる。
アートに囲まれた洗練された空間で暮らす喜び
チャームスイート洗足池の館内には、芸術大学の学生の絵や立体の作品が至るところに飾られていて、まるで美術館のようになっている。エントランスホールの吹き抜けにも、他のホームと同じように巨樹の絵が飾られているが、これは生命力の象徴なのだという。
「首都圏ではアートギャラリーホームを展開しています。芸術大学の学生さんの作品を購入させていただき、作品発表の場としても活用してもらっています。アートを鑑賞するのを楽しみにされているご入居者様も多いですね。お住まいにはステータスも重要だと思っていまして、ご入居者様が自信を持ってお客様を招くことのできる自慢のホームでありたいです」
チャームスイート洗足池の周辺は落ち着いた雰囲気の住宅街で、高台にあるために晴れた日には3階から富士山を望むこともできる。入居者がアクティビティなどで作った絵などの作品を壁一面に飾っているアットホームな雰囲気のホームも多いが、ここではあえて一時的な掲示にとどめ、飾りっぱなしにせずにスタイリッシュな環境を維持しているという。高齢者向けの設計や設備を充実させながら、住宅としての完成度も高めており、洗練された住まいだという印象を持った。
撮影/津野貴生
【データ】
施設名:チャームスイート洗足池
公式WEBサイト:http://www.charmcc.jp/east_homes/charmsuite_senzokuike/
所在地:東京都大田区上池台2-5-10
最寄駅: 東急池上線「洗足池駅」より徒歩8分
東急池上線「長原駅」より徒歩7分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:株式会社チャーム・ケア・コーポレーション
敷地面積:1797.58平方メートル
延床面積:1835.97平方メートル
室数:38室
入居要件:おおむね65歳以上、自立~要介護5
構造: 鉄筋コンクリート造 地上3階建
開設年月日: 2018年10月1日
料金:家賃相当額一部前払(0円プランもあり)+月額利用料
プラン(1)前払金0円(家賃相当額毎月払)+月額利用料45万2000円
プラン(2)前払金840万円(家賃相当額一部前払)+月額利用料31万2000円
プラン(3)前払金1260万円(家賃相当額一部前払)+月額利用料24万2000円
プラン(4)前払金1500万円(家賃相当額一部前払)+月額利用料20万2000円
月額利用料内訳:家賃相当額4万~29万円+管理費9万7200円+食費6万4800円
家賃相当額は居室及び共有部の利用にかかる費用。料金プランにより異なる。
管理費は事務管理部門の人件費・事務費、共用施設等の水光熱費及び維持管理費、居室の水光熱費。
食費は30日分概算として計算したもの。
※施設のご選択の際には、できるだけ事前に施設を見学し、担当者から直接お話を聞くなどなさったうえ、あくまでご自身の判断でお選びください。
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