体を温める大事な”ツボ”6選 大椎・関元・合谷・三陰交…読み方や効果を専門家解説
女性にとって「冷え」は大敵。冷えた体を放っておくと深刻な病気にもつながるという。冷えきった体を温めるため、早めのケアが必要だ。そこで、習慣にしたいのが温める「ツボ押し」。冷えのタイプ別に効果的なツボと押し方について、専門家に聞きました。
ツボ押しを習慣にして冷え撃退!
「冷えは、タイプ別に4パターンに分類できます。それぞれの症状に対応したツボ(触って痛気持ちいいところ)を押したり温めたりすることで、血流を促します」
そう語るのは、美容鍼+エステの光本(みつもと)朱美さん。日頃から「ツボを押す」「ツボを触る」を習慣にするのがいい。と言う。
「冷えると動きたくなくなり、より冷えるという悪循環に。そんなときは、冷えに効くツボを手で触ってあげるだけでも血流がよくなりますよ」(光本さん・以下同)
冷えの4パターンに効果的な「ツボ」とは?
1.全身の冷えに…大椎(だいつい)と肩中兪(けんちゅうゆ)
「背中や首は自律神経や冷え、体温を調節するのに大切なパーツ。首の後ろの大椎(だいつい)と肩中兪(けんちゅうゆ)(左右)は全身のトライアングルといわれていて、この3か所をまとめて温めることで根本的な冷えや全身の調整ができます。カイロを貼ったり、熱いお湯を入れたペットボトルなどを当てたりするのもいいですね」
2.内臓の冷えに…関元(かんげん)と水分(すいぶん)
「おへそから指4本下にある関元(かんげん)というツボは、冷房によるお腹(内臓)の冷えに効果的。おへそから指1本上にある水分(すいぶん)は、全身のむくみを取るのにいいツボです」
3.手足の冷えに…合谷(ごうこく)
「人差し指と親指の骨が交わったところが合谷(ごうこく)で、万能のツボです。押すとちょっと痛いのですが、冷えのほか、緊張時にも効果があります」
4.下半身の冷えに…三陰交(さんいんこう)
「内くるぶしの頂点から指4本を揃えて、人さし指があたっているところが脚の冷えに効く三陰交(さんいんこう)。冷えのほか、生理痛など女性特有の症状にも効きます」
早くしっかり温まる「お灸」
ツボ押しより早くしっかり温まるのを感じられるお灸は、初めてでも簡単。
「火を使わないタイプもよもぎ成分でできています。成分の効果で全身のめぐりがよくなり、冷え対策だけでなくリラックスにも」。
■温熱効果はじんわり3時間
火を使わずシールで貼るだけで、じんわり温熱効果が約3時間持続。
火を使わないお灸 太陽 12コ入 1331円/せんねん灸・セネファ
■煙やにおいが少ないタイプ
もぐさを炭化することで従来品に比べ煙が少なくなり、同シリーズの中では一番温熱のおだやかなタイプ。
せんねん灸の奇跡ソフト 50点入 1518円/せんねん灸・セネファ
「お灸、火をつけるライター、取ったお灸を置くお皿の3点を用意。台座をはがして火をつけ、ツボに置き、台座が冷たくなるまでそのままに。熱いと感じた場合は取り除いて」
教えてくれた人
光本朱美さん/鍼灸師
美容鍼+エステ『ハリジェンヌ』代表。世界35カ国のサロンや鍼灸院、病院などをまわり技術を研鑽。世界的な美容大会に日本代表として出場した経験も。
イラスト/朝倉千夏
※女性セブン2021年9月2日
https://josei7.com/
●冬よりもダメージが大きい“夏の冷え” メンタルの不調も引き起こす「冷えバテ」対処法