年末年始の人気メニュー【から揚げ】厳選8レシピ|コウケンテツさん、飛田和緒さんほか
子供も大人もみんな大好きな“から揚げ”。末年始は美味しいから揚げで華やかな食卓を…。過去に紹介した記事の中から、コウケンテツさんら人気料理家のから揚げレシピをピックアップしてまとめた。達人たちが実際に我が家で作っている絶品から揚げとは?
1.鶏もも肉と胸肉のミックスから揚げ|コウケンテツさん
人気料理家コウケンテツさんが、「から揚げは庶民の愛すべき文化。各店を取材するうちにぼくがたどり着いた」というのがこちらのレシピ。
「もも肉と胸肉をミックスするのがわが家の定番ですが、この法則ならどちらもおいしくできる! 覚えやすくて簡単なのに絶品。これがぼくが追求した理想のから揚げです」(コウさん)
<材料>(2~3人分)
・鶏もも肉・鶏胸肉…各1枚(各約300g)
・レモン(くし切り)…2切れ
【A】
しょうゆ・酒…各大さじ2
しょうが(すりおろし)…1片
塩…少量片栗粉
・揚げ油(サラダ油)…各適量
<作り方>
【1】鶏肉は1切れを40gほどに切り分け、ボウルに入れて【A】をしっかりもみ込み、常温で約15分置く(冷蔵庫で一晩おいてもよい)。
【2】【1】に片栗粉をまぶしてからしっかりはたき、薄く衣をつける。
【3】鍋に油を入れ、約170℃に熱し、【2】の皮を伸ばし包むようにして入れる。強火にして返しながら4~5分揚げる。
【4】からりとして色よくなったら、皮を上にして網にあげ、油を切って4~5分休ませ、余熱で火を通す。
【5】器に盛り、レモンを添える。
→オリジナル記事:料理研究家コウケンテツさん「理想のから揚げ」4つの法則とは?
教えてくれた人
料理研究家/コウケンテツさん
素材の味を生かしたヘルシーな料理に定評がある。テレビや講演会など幅広く活躍。『コウケンテツの日本100年ゴハン紀行』(NHK BS1)などに出演中。YouTubeチャンネル『Koh Kentetsu Kitchen』を開設! https://www.youtube.com/channel/UC3p5OTQsMEnmZktWUkw_Y0A
2.ふんわりから揚げ|飛田和緒さん
料理家・飛田和緒さんの定番は、ふんわりから揚げ。にんにくとしょうがを効かせて鶏肉を漬け込み、卵と粉をよく混ぜ合わせて揚げると、驚くほどふわっとした食感に仕上がるという。さらに、揚げ湯には、米油を使ってさっぱり揚げるのだそう。
<材料>(2~3人分)
・鶏もも肉…2枚(約400g)
・鶏胸肉…1枚(200g)砂糖…小さじ2
・揚げ油(米油)…適量
【A】
にんにく・しょうが(共にすりおろし)…各1片
しょうゆ…大さじ2
酒…大さじ1
塩…小さじ1/3
【B】
薄力粉…大さじ3
片栗粉…大さじ2
卵…1個
<作り方>
【1】鶏肉はさっと水で洗い、ペーパーで水気を拭く。余分な脂を除き、ひと口大に切る。
【2】ボウルに【1】を入れ、砂糖を加えてよくもみ込み、【A】を加えて混ぜ合わせる。落としラップをして密閉し、常温で20〜30分置く。その間に鍋に油を入れ、約170℃に温めておく。
【3】【2】に【B】を加えてよく混ぜ、皮が外側になるように丸めながら4~5分揚げる。こんがりしたら網にあげて油を切る。
→オリジナル記事:ふんわりから揚げvsカリッとから揚げ|うちで絶品から揚げ研究
教えてくれた人
料理家/飛田和緒さん
3.カリッとから揚げ|今泉久美さん
料理研究家・今泉久美さんのから揚げは、外側はカリッと、中はふっくらジューシー。片栗粉を薄くはたいてカリッと揚げれば約15分で完成。気負わずすぐに作れて、間違いのないおいしさです。
<材料>(約4人分)
・鶏もも肉…2枚(約500g)
・しょうが(おろしたて)…大さじ1
・こしょう…少量
・栗粉・揚げ油(米油)
・レモン…各適量
<作り方>
【1】鶏肉は水気を拭き、余分な脂を除いて筋を叩く。縦半分に切り、3枚になるよう斜めそぎ切りにする(1枚の目安は40~50g)。
【2】ボウルに【1】を入れて、酒、しょうゆ、しょうが、こしょうを順に加え、水分がなくなるまでよくもみ込む。
【3】鍋に油を入れて約170℃に熱し、【2】の汁気を切り、片栗粉を全体につけてはたき、半量ずつ鍋に入れて揚げる。全体が軽く固まったら上下を返し、約5分揚げ、仕上げに強火でサッと揚げる。鍋のふち側に浮いたものからよく油を切って網にあげる。
【4】器に盛り、くし切りにしたレモンを添える。
→オリジナル記事:ふんわりから揚げvsカリッとから揚げ|うちで絶品から揚げ研究
教えてくれた人
料理研究家/今泉久美さん
4.ジューシー和風から揚げ|上島亜紀さん
「余分な油を使わないのでエコ&節約になります」と語る、料理研究家の上島亜紀さん。
「油は22cmのフライパンに約1.5cmが目安。鶏もも肉2枚を全部入れると油のカサが上がって、少量の油で揚げられるので、揚げ油を使い回すことなく1回で上手に使い切れますよ」
<材料>(約4人分)
・鶏もも肉…2枚(約600g)
・薄力粉・揚げ油(米油)…各適量
・しょうゆ…少量
【A】しょうが・にんにく(共にすりおろし)…各小さじ2 塩…小さじ1 こしょう…適量
【B】しょうゆ…大さじ1 1/2 はちみつ…小さじ2
【C】溶き卵…大さじ2 片栗粉…大さじ3
<作り方>
【1】鶏もも肉は余分な脂を除き、フォークで両面を20回ほど刺して8等分に切る。
【2】ポリ袋に【1】と【A】を入れ、さらに【B】、【C】の順でそれぞれ加える度によくもみ込む。
【3】フライパンに油を入れ(直径22cmに油1.5cmが目安)、約180℃に熱し、【2】に薄力粉をしっかりまぶし、重ならないように入れて5分揚げる。上下を返して3分揚げ、仕上げに約190℃で両面1分ずつ揚げる。網に立てて油をよく切る。
【4】好みでしょうゆを回しかける。
→オリジナル記事:おうちご飯を楽しむから揚げ2選|少しの油で揚げるエコ揚げって?
教えてくれた人
料理家/上島亜紀さん
5.あられ衣のザクザクから揚げ|和田率さん
料理愛好家・和田率さんのから揚げは、味つけはしょうがとしょうゆだけと超シンプルだが、衣のつけ方に独自のこだわりが…。
「毎日子供たちのお弁当を作っているのですが、あられ衣にしたら“今日のから揚げおいしかった!”と大好評。2度揚げするとなおさらウマイんです!」
<材料>(2人分)
・鶏もも肉…1枚(300g)
・しょうゆ…大さじ2 しょうが(すりおろし)
・水…各大さじ1 片栗粉…300g
・揚げ油(サラダ油)…適量
<作り方>
【1】鶏肉はひと口大に切ってボウルに入れる。しょうゆ、しょうがを加えてよくもみ込み、常温で約15分置く。
【2】鍋に油を入れて約180℃に熱し、水を加えてそぼろ状にした片栗粉を【1】にまぶして約2分揚げる。
【3】網にあげて4分休ませ、余熱で火を通す。仕上げに約200℃の油で1分カラッと揚げる。
→オリジナル記事:おうちご飯を楽しむから揚げ2選|少しの油で揚げるエコ揚げって?
教えてくれた人
料理愛好家/和田率さん
6.塩と酢のあっさりから揚げ|山脇りこさん
料理家・山脇りこさんの定番は、旨味のある酢を使った塩味のから揚げ。
「さっぱりして食べやすく、胸肉でもふっくらやわらかく仕上がるので最近はもっぱらこれになりました。しょうゆを使わないので焦げにくく、揚げやすいのも嬉しい。翌日もカリッとしたままなので、お弁当にもおすすめ。さっぱりした味で白ワインとも相性抜群なんです」
<材料>(4人分)
・鶏胸肉…2枚(約500g)
・片栗粉…大さじ4
・揚げ油(米油)
・レモン…各適量
【A】酢…大さじ3 酒…大さじ1 塩…小さじ1
<作り方>
【1】鶏胸肉は筋を断つように1枚を5~6等分する。フォークで数か所穴をあけ、【A】を加えて手でよくもみ込む。冷蔵庫で30分から一晩置く。
【2】漬け汁をざっくり切り、全体に片栗粉をまぶす。
【3】深めのフライパンに油を3㎝ほど入れ、約150℃に熱する。
【2】を入れ、返しながら7~8分じっくり揚げる。表面がきつね色になったら取り出し、油をよく切る。
【4】器に盛り、くし切りにしたレモンを添える。
→オリジナル記事:から揚げをプロの味にする3つの切り札|酢、かつお節、もう1つは?
教えてくれた人
料理家・山脇りこさん
和食のだしや厳選した調味料を大事にした、シンプルな料理にモダンなエッセンスを加えた料理が人気。東京・代官山で『リコズキッチン』を主宰。『明日から、料理上手』(小学館)など著書多数。
7.削り節のウマパリから揚げ|五十嵐美幸さん
「日本のだし文化を象徴する削り節は、旨味の宝庫。削り節に濃厚な旨味が凝縮されているので、しょうがやにんにくを使わなくても、しょうゆと酒だけで味がビシッと決まります」(中華料理人・五十嵐美幸さん)
<材料>(2人分)
・鶏もも肉…1枚(約250~300g)
・削り節…10g(約3パック)
・片栗粉…大さじ3~4 揚げ油(サラダ油)
・白すりごま…各適量
【A】
しょうゆ…大さじ1~1 1/2
酒…大さじ1
<作り方>
【1】鶏もも肉はひと口大に切り、ボウルに入れる。
【2】【A】を加え、水分がなくなるまでよくもみ込む。
【3】【2】に削り節をよく絡ませ、片栗粉をしっかりまぶす。
【4】鍋に油を入れ、約160℃に熱し、【3】を入れて途中で一度返しながら、中火で約5分揚げる。
【5】網にあげて油を切り、冷めたら白すりごまをかける。好みでさっとゆでた青菜を添えても◎。
→オリジナル記事:から揚げをプロの味にする3つの切り札|酢、かつお節、もう1つは?
教えてくれた人
中華料理人/五十嵐美幸さん
8.オイスターソースのエスニックから揚げ|エダジュンさん
「から揚げ大好き!」という料理研究家のエダジュンさんは得意のエスニック風を披露。
「オイスターソース、ナムプラー、はちみつは全て同量で味付け。これで一気にアジア風に。さらにパクチーなどハーブを添えると最高♪ガツンとパンチが効いた味なので、冷めてもおいしいですよ!」
<材料>(2人分)
・鶏もも肉…1枚(約250g)
・にんにく(すりおろし)…1片
・片栗粉・揚げ油(サラダ油)
・レモン・パクチー…各適量
【A】オイスターソース・ナムプラー(しょうゆでも可)・はちみつ…各大さじ1
<作り方>
【1】鶏もも肉は表面の脂と筋をしっかり切る。全面にフォークで穴をあけ、ひと口大に切る。
【2】ボウルに【1】とにんにくを入れ、よくもみ込む。【A】を入れてさらにもみ込み、ラップをして冷蔵庫で約20分漬け込む(時間があれば約2時間漬けるとよい)。
【3】【2】の表面に片栗粉を薄くまぶす。
【4】鍋に鶏肉がかぶるくらいの油を入れ、約160℃に熱し、【3】を約2分半揚げる。網にあげて、約4分休ませ、約180℃で1分揚げる。網にあげて油を切る。
【5】器に盛り、パクチーを添え、くし切りにしたレモンを搾って食べる。好みでスイートチリソースをかけてもおいしい。
→オリジナル記事:から揚げをプロの味にする3つの切り札|酢、かつお節、もう1つは?
教えてくれた人
料理研究家/エダジュンさん
●デパ地下のポテトサラダをおうちで作る!新感覚のリメニューも|脇雅世さん