麻央さんもブログで紹介した やわらか食『あいーと』の秘密と味
介護食といえば、やわらかくつぶしたりミキサーにかけたりした「流動食」が一般的だが、野菜も肉も食材の形がしっかりキープされた介護食『あいーと』シリーズに注目。故・小林麻央さんが闘病中に食べたことでも話題になった。どんな味なのか?実食レポートする。
小林麻央さんが食べたやわらか介護食って?
「見た目そのままで、やわらかいおかずです。(あいーと)」(小林麻央Amebaオフィシャルブログ「KOKORO.」より)
――あいーとって何?
――れんこんやにんじんがクニャッとつぶれているっ!!
闘病時の小林麻央さんが自身のブログ「KOKORO.」で取り上げた“やわらか食”が話題になっている。麻央さんは、入院中放射線治療の影響からか、通常食が喉を通りにくくなった際、栄養補助食品のアドバイスを受けたことをブログで報告。『あいーと』のれんこんやにんじんをスプーンでつぶしている写真を掲載し、やわらかい食材についてコメントしている。
この『あいーと』とは、野菜や肉などの食材は見た目や形をキープしたままで、舌でつぶせるやわらかさに調理された商品のこと。介護中や闘病中で硬いものが食べにくい人や、飲み込むことが困難な人に向けて作られた人気のシリーズだ。
味はどうなのか?なぜそんなにやわらかいの? 早速、取材し、実際に食べてみました!
酵素を食材に浸透させて丸ごとやわらかく――
開発・販売を手がけるイーエヌ大塚製薬の北村研さんにお話をうかがった。
「食品ごとに合う酵素を100~200種類から選定し、酵素を食材の中心部まで均一に浸透させて食材を丸ごとやわらかくしています。開発当初は、やわらかくなっても味がイマイチだったり、形が崩れてしまったりしてうまくいかず、開発から商品化まで4年かかりました」(北村さん、以下「」は同)
『あいーと』の愛用者からは、「徐々に食べられなくなる母を前に、介護食作りにも限界を感じていたとき、『あいーと』と出合い、母も私も笑顔になれました」といった、感謝の声が多く寄せられるという。
「家族が食卓を囲んでみんなで会話をしながら“美味しいね”と共感できる。ご家族のコミュニケーションにも寄与できる商品であることを教えられました」
2010年に発売されて以来、口コミで徐々に広まり、発売5年目で売り上げは12倍に。小林のブログにアップされた当日は、公式サイトへのアクセス数は通常の10倍以上に跳ね上がったという。