猫が母になつきません 第480話「みえない」
エリザベス・カラー。ペットが自分の傷を舐めないように装着するものですが、当然食事にしてもトイレにしても大変。猫の活動時間のかなりの部分を占める毛繕いもできないので、カラーの中でエアで舐める仕草をしているのもかわいそうだけど、とにかく一週間の我慢。
黄色のカラーは動物病院でつけてもらったもので、透明ならもっと過ごしやすいにちがいないと、ネットで探して買ってみました。届いたのはカラーをつけて4日目。どうだ、これならいいだろう!と、いさんで透明のカラーに替えたのに、すでに黄色いカラーに慣れてしまっていたようで、ぐれはすごく戸惑ってキョロキョロが止まらない。その場に座り込んだまま動かなくなってしまいました。また新しいものに慣れるのが大変なのだなと思い、もとの黄色のカラーに戻すと落ち着きました。猫なんてつくづく人間の思うようにはいかないのだということをまた思い知らされました。
あるとき、パラっパラっパラっと豆まきみたいな音がするので見に行くと、後ろが見えなくて猫トイレの外にうんちをしてしまったぐれが、そこに砂をかけようとトレーから砂をばんばん蹴り出しているところでした。しかし、そんなことも一度だけで、ぐれはカラーで視野がかなり遮られたまま普通に生活できるようになりました。いつものように食べ物を探して流し台の上に飛び乗れるくらいに。
手術から一週間経ってぐれのカラーがはずれた翌日、今度は隊長の手術。もうしばらく気の抜けない日が続きます。
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母と暮らすため地元に帰る。ゴミ屋敷を片付け、野良の母猫に託された猫二匹(わび♀、さび♀)も一緒に暮らしていたが、帰って12年目に母が亡くなる。猫も今はさびだけ。実家を売却後60年近く前に建てられた海が見える平屋に引越し、草ボーボーの庭を楽園に変えようと奮闘中(←賃貸なので制限あり)。
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