【常磐線】注目のサービス付き高齢者向け住宅【まとめ】
下町の広がる常磐線「亀有」駅からバスで6分、バス停から徒歩2分のところにある「アミカの郷亀有」。こちらの特徴はサ高住でありながら、介護付有料老人ホームの良さも取り入れているところだ。
ALSOKグループの「株式会社HCM」が運営するこちらの施設のコンセプトは「最初から最期まで寄り添う介護」。ここはサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)として登録をしているが、有料老人ホームと同等の医療・介護体制を整えているという。
「医療と介護に重点を置いており、介護付き有料老人ホームなどの特定施設と同じ水準の介護を提供しています。職員体制も3:1以上です」(アミカの郷亀有施設長の鈴木辰規さん。以下「」は同)
日中の時間帯に看護師が常駐しているため、医療依存度が高くなっても入居することができるそうだ。自宅での生活が難しくなったり、家族の介護負担が大きくなった方だけでなく、入院中に自宅に戻るのが難しいと判断された方、他施設で状態が悪化して引っ越しを余儀なくされた方も入居可能とのこと。自立から要介護5の方まで入居できるが、夜間でも対応可能な医療処置などについては相談・確認してみてほしい。
看護師が日中常駐できるのは、訪問看護施設が併設されているから。また、看護師が1週間に1回、入居者の状況に応じて病状の管理や日常のリハビリをすることが原則になっているそうだ。看護師が身近にいる安心感は家族にとっても大きい。さらにここでは、看取りまで行っているという。
「服薬と排泄の介助をして、清潔の保持をすることでも状態は向上していきます。そして、その後に歩行などの活動量をいかに増やしていくのかが重要です。居室から食堂までの距離を歩くだけでも、自宅でずっと座っているのとは運動量が変わってきます。日常的に運動量を増やしていくと、筋力の向上につながっていきますよ」
医療・介護のサービスを選択できることも、サ高住と介護付有料老人ホームのいいとこ取りの1つ。月2回の往診を別途契約することも、近所やもともとのかかりつけの医師のところに通って診てもらうこともできるそうだ。とはいえ、心身の状態に最適な医療機関を選ぶのは、特に他の地域から入居してきた場合は難しい面もある。そういった時には、抱えている疾患に合わせて最適な医療機関も提案してくれるという。
「介護と看護だけでなく、福祉用具や外部のデイサービスを利用したいという希望を叶えることもできます。そういったことも入居時の事前面談でご状況を確認します。リハビリをする際に来てもらうのか、自分が行ってリハビリをしたいのか。そういったことも提案しながらご相談にのっています」
リハビリとして毎日の体操などが用意されているが、他に訪問リハビリやマッサージを利用したい場合には別途契約をすれば利用できるそうだ。一人ひとりの状態に合わせた最適なサービスを組み合わせることができるため、費用面でも無駄がないのはうれしい。
ケアマネジャーが常駐しているので、ベッドや車椅子など介護用品の選定、購入の相談ができるという。また、入居者の状況に合わせた手すりの設置の相談や入浴の回数など、日常生活における全般的な相談にも応じてくれるそうだ。
アミカの郷亀有を運営する「株式会社HCM」はALSOKグループの一員だ。ALSOKグループであることは、施設の“安心作り”にも活かされている。出入りは電子キーで管理され、緊急時には駆けつけてくれるおなじみのサービスも提供されている。
「あかるく・みぢかな・かいご」の頭文字を取って名付けられたアミカの郷亀有。介護付有料老人ホームかサ高住かで悩んでいる方は「いいとこ取り」の様子を確かめにいくのもよさそうだ。
→有料老人ホームとサ高住の両方のメリットを兼ね備えた終の棲家<前編>
→有料老人ホームとサ高住の両方のメリットを兼ね備えた終の棲家<後編>
今回紹介したサ高住は同じ路線にあるとは言え、それぞれ全く異なった特徴を持つ。慣れ親しんだ駅の近くの施設を複数ピックアップして、自身にピッタリの老後の住まいを探してみてはいかがだろうか。
撮影/津野貴生 取材・文/ヤムラコウジ
※施設のご選択の際には、できるだけ事前に施設を見学し、担当者から直接お話を聞くなどなさったうえ、あくまでご自身の判断でお選びください。
※過去の記事を元に再構成しています。サービス内容等が変わっていることもありますので、詳細については各施設にお問合せください。
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