医師へのお礼は必要?知っておきたい病院との付き合い方Q&A
A:「手紙ならどの医師も喜ぶと思います」
R香さん(患者):手術と入院でお世話になった先生にお礼がしたいのですが、病院には「お礼は固くお断りしています」との張り紙が。どうすればいいですか。(39才・会社員)
豊田さん(医師):昔は医師ら医療従事者にお礼として金銭を渡すことがあったと聞いたことがあり、今でもお菓子などを持ってくる患者さんはいますが、現在ではそうしたお礼を一切お断りしている病院が多いと思います。
医師としてはそれよりも、入院中に「いつもありがとうございます」や退院後に「元気になりました。おかげで趣味が再開できました」などのお礼の手紙や写真をもらえる方がずっと励みになります。自分のデスクに手紙を貼っている医師もたくさんいましたよ。
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長い手紙を書く必要はなく、はがき1枚でもいいので、元気になったことを伝えると、医師だけでなく、看護師の励みにもなるそうだ。
Q:「大好きな担当医が他院に異動。ついていってもOK?」
A:「通える範囲なら問題ありませんが…」
Y子さん(患者):市立病院に通っていますが、担当医が他の病院に異動し、別の先生が担当になりました。医師って異動があるんですか? 信頼していた先生なので、できれば異動先の病院についていきたいのですが。(49才・契約社員)
山口さん(NPO法人理事長):以前ほどではありませんが、市立や国立、日赤など大きな総合病院に勤務している医師は大学病院の医局に所属していることが多く、そこから派遣されています。医局のトップである教授が人事を決めますので、それに従い、医師は異動します。1人の医師が1つの病院に長くいることは少なく、1~3年で異動することもあります。もちろん、通える範囲なら信頼している医師のところについていってもいいですが、また異動する可能性があることをお忘れなく。
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医師の異動は一般企業と同じで突然であることが多い。半年~1年サイクルで検診に訪れている場合、知らない間に異動していた、ということもある。
※女性セブン2017年12月21日号