「終の住処」を追求する介護付有料老人ホーム<後編>
「施設」ではなく「家」という理念
ここは「施設」ではなく入居者の暮らし、人生の質を守る「家」であることをコンセプトに運営されている。ビレッジl、ll、lllが一体で運営されており、全ての入居者が楽しめる回遊式庭園もある。
館内は木のぬくもりを感じられる明るく開放的なつくりで、居室にも入居者のための工夫がされている。和の雰囲気を感じさせる障子仕様の間仕切り、横になっていても目に優しい間接照明など、随所に入居者への気遣いが感じられる。また、枕元とトイレにコールボタンが設置されており、24時間常駐の介護・看護スタッフが対応してくれるので、何かあったときにも安心だ。もちろん、万が一の火災に備えたスプリンクラー、火災感知器も設置してある。
「お手洗いの側にベッドを配置することもできるので、移動の負担を少なくすることができます。できる限り自力で移動いただくことで、自立支援にもつながります」
1日の過ごし方はそれぞれの自由だ。起床後、和食、洋食から選べる朝食を食べる。体操やアクティビティを楽しみ、昼食、ティータイム、そして夕食。館内には図書室、多目的室、理美容室、機能訓練室などの共有スペースが充実している。また、専任のスタッフを配置するなどアクティビティにも力を入れており、歌、習字、絵手紙、手工芸、園芸など様々なものが用意されている。季節の行事イベントも開催されていて、初詣や花見、夏祭り、紅葉狩り、クリスマスパーティーなどが楽しめる。
自由とゆとりが確保された自立型の「ビレッジ lll」
一方、隣接する自立型の「ビレッジ lll」は、自宅と変わらない自由な暮らしが可能だ。コンシェルジュがタクシーの手配や宅配便の受け取りなど日々の生活をサポートしてくれるほか、買い物代行や理美容、マッサージ、エステ、クリーニングなど充実した訪問サービスも用意されている。また、パン店や青果店、生花店などの移動販売が来るので、買い物も気軽に楽しめる。
ひとりひとりが大切にされる終の住処とは?
ヒルデモアたまプラーザ・ビレッジ lは最期まで住むことができる安心の住まいだ。認知症ケア、ターミナルケア、食への取り組みがしっかりとなされているので、家族も安心して任せることができる。ひとりひとりにコンタクトパーソンがつくので、家族も常に状況を把握しやすい。穏やかな生活を望むのであれば申し分のない環境が揃っていると断言できる。東京都、神奈川県両方にアクセスもしやすいので、一度見学してみることをお勧めする。
【データ】
施設名:ヒルデモアたまプラーザ・ビレッジ l
公式WEBサイト:http://www.hyldemoer.com/home/tama_1/
所在地:神奈川県川崎市宮前区犬蔵2-33-1
最寄駅:東急田園都市線「たまプラーザ」駅北口から徒歩約13分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:東京海上日動ベターライフサービス株式会社
敷地面積:3346.48平方メートル
延床面積:6879.77平方メートル
室数:111室
入居要件:自立・要支援・要介護の方
構造:鉄筋コンクリート造 地上5階建
開設年月日:2000年12月1日
料金:
●前払金方式(1+2)
1 入居時にかかる費用(非課税)
65~70歳/前払金3580万円(入居時償却額1073万円)、償却期間9年1か月(91歳以上まで5歳ずつ金額が変動する)
91歳以上/前払金1690万円(入居時償却額494万円)、償却期間4年4か月
2 月額利用料/29万5858円(税抜)
内訳は管理費14万円、基本サービス費9万3000円、食費6万2858円
●月払い方式
※契約締結時に敷金として、家賃相当額の3か月分を預ける(非課税)。
月額利用料/64万858円(税抜、家賃相当額は非課税)
内訳は家賃相当額34万5000円、管理費14万円、基本サービス費9万3000円、食費6万2858円
撮影/津野貴生
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