梅宮アンナも衝撃 「水分不足で認知症に」と識者が警鐘
「このままだと若年性認知症になりますよ」
タレントの梅宮アンナ(44才)は、今年2月、医師にそう告げられ、ショックのあまり言葉を失ったという。7月に無事手術を終え、自宅療養をしている父・梅宮辰夫(78才)に十二指腸乳頭部がんが発覚する前のことだ。
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「うちは“がん家系”ということもあるので、40才を過ぎてから、年に1回は人間ドックを受けるようにしているんです。でも今年の検診で先生から言われて“えっ?”って。臓器や機能はほぼほぼ健康だけど、唯一、お水が足りてないって…」(アンナ)
若年性認知症とは、64才以下の人が発症する認知症のこと。高齢者の認知症と比べれば圧倒的に数は少ないが、若年性認知症によって職を失うきっかけになったり、年齢が若いため利用できる福祉サービスが少ないなどの問題もある。
2009年の厚生労働省の発表では、若年性認知症患者は約3万8000人おり、発症年齢は平均51才。アンナの年齢は平均よりもずっと若く、衝撃は相当のものだっただろう。それにしても、だ。水が不足すると認知症…? 一体どういうことなのか。
「実は体内の水分不足は、認知症と非常にかかわりが深いんです」と話すのは、『水をたくさん飲めば、ボケは寄りつかない』の著書もある国際医療福祉大学大学院教授の竹内孝仁さんだ。
竹内さんによれば、「老化とは体内の水分を失っていく過程」なのだという。そもそも、人間の体の大半は水分でできている。子供の水分量が約75%なのに対し、成人では約60%、高齢者は約50%と、次第に減少していく。
「血液はもちろん、体の細胞全てに水分は含まれています。中でも、体内で水分を最も蓄えているのは筋肉です。筋肉の75%は水分なので、筋肉量が少ない高齢者は水分不足に陥りやすい」(竹内さん)
さらに、感覚の鈍化により、喉が渇いてもそれを感じにくくなることで生じる “摂取量の減少”や、腎機能の低下により尿に含まれる水分の割合が増える“排出量の増加”が追い打ちをかける。
「そうして体内の水分のたった1%でも欠乏してしまうと、意識がぼんやりしてきて、意識障害に陥ります。体重50kgの人なら、1%は500ml。500mlペットボトルたった1本の量なんです」(竹内さん)