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「かわいい」「かっこいい」は余計な一言?子どもや孫など異なる世代とのコミュニケーションは“生きている国が違う外国人”と思うべし【専門家監修】

 長話や自慢話、説教は聞くに堪えず、つきあいを遠慮したくなるもの。そうわかっていても、年を重ねると気づかぬうちに自分がそうした話し方をするようになっているかも……。周囲に敬遠されないよう、身につけておくべき会話術をシチュエーション別に伝授します。

教えてくれた人

大野萌子さん/日本メンタルアップ支援機構代表理事

公認心理師・メンタルアップマネージャ。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)ほか多数。

芝山大補さん/ネタ作家

芸人300組以上のネタ制作に携わるほか、お笑いの技術を言語化して伝える「笑わせ学」にも取り組む。著書に『おもろい話し方ーー芸人だけが知っているウケる会話の法則』(ダイヤモンド社)ほか多数。

会話で大切なのは相手の反応を見ること

「自分の考えを押し付けたり、聞いてもいないのにアドバイスをしたりといった話し方は、威圧的で自己中心的な印象を与えます。たとえ相手のためを思って言ったとしても、嫌がられるケースがほとんどです」

 とは、日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子さんだ。

 特に年齢を重ねるほど、“人生の先輩だからよいアドバイスをしよう”と意気込み、独りよがりの話し方をする人が多いという。しかし、会話で大切なのは、相手の反応を見ながら話すことだ。

「人は自分の話を聞いてほしいもの。相談事だとしてもアドバイスは求めていません。話すことで考えを整理したり、自分の意思を確かめたりしたいだけなので、モヤモヤを吐き出させてあげるのがおすすめです」(大野さん)

 若者など、自分とは違う世代の人との会話はさらに注意が必要だと、ネタ作家の芝山大補さんは言う。

「過ごした時代が違う人は、“生きている国が違う外国人”だと思ってください。それほど考え方や価値観が違います」(芝山さん)

 自分が若かった頃ではなく、いまを生きる人の物差しに合わせ、彼らが何を言ったら嫌がるのか、情報をアップデートすることが大切なのだ。

こんなとき、あなたならどう答える?老後ぼっちを防ぐ話し方を解説!

 気づかぬうちに若い頃の苦労&自慢話、自分の子供と比較、同じ話などをしていませんか?嫌われる&好かれるシニアの話し方をシチュエーション別にチェック!

【CASE1】自分のお気に入りを人にうまく伝えたい

<NGな話し方>

「絶対あなたも気に入るから見て!」「〇〇より素敵だから見て!」

<OKな話し方>

「もしよかったら試しに見てみない?」「もし興味があったら貸すよ」

<話し方のポイント>押し付けやほかとの比較はご法度!

「悪気なく、“いいものだからすすめたい”という使命感があっても、意見の押し付けはよくありません。親しい相手だとしても、好みまでマッチするとは限りませんから、『もしよかったら』と提案する気持ちを持つこと。『詳しく知りたいから教えて』と言われたら、追加で情報を伝えて。そして、相手が好きというものも尊重しましょう」(大野さん)。「〇〇よりもいい」など、ほかのものと比較してほめるのはご法度だ。

【CASE2】孫にプレゼントを贈って喜んでもらいたい

<NGな話し方>

「プレゼントを買ったから持って行きたいの。いつがいいかしら」

<OKな話し方>

「誕生日プレゼントを贈りたいんだけど、何がいいかしら?」

<話し方のポイント>“買っておいた”はアウト

「プレゼントを贈りたい気持ちが先走り、勝手に買ってしまいがちだが、これはNG。家庭ごとに子育ての方針が違うので、娘やお嫁さん(孫の母親)の意見を聞いてからにすること。『1万円ぐらいで』など、予算まで伝えられるとなおいいでしょう。金額の目安を伝えると、聞かれた方も答えやすくなります」(大野さん)。いまはネット検索で値段がすぐに調べられるので、予算を伝えても失礼にあたらない。

【CASE3】若者のファッションが気になって一言いいたい

<NGな話し方>

「だらしない」「似合わないわよ」「かわいいね」「かっこいいね」 

<OKな話し方>

「冷えるから1枚羽織ったら?」「髪色を変えたんだね」

<話し方のポイント>事実のみを告げ、余計なことは言わない

「ファッションに関しては、本当にだらしなければ注意してもいいと思いますが、それ以外の場合は、『寒そうだから暖かくしてほしい』など、何をしてほしいのか具体的に伝えるといいでしょう」。「かわいい」「かっこいい」などはほめ言葉のつもりでも、本人がそれを目指してやったわけではないと嫌みにとられることがある。「『金髪にしたんだね』など、事実を伝えるのにとどめるのがおすすめです」(芝山さん)。

【CASE4】頻繁にもらう手土産が苦手なものだと伝えたい

<NGな話し方>

「実はこれ苦手なのよね」「悪いけど、もういらないわ」

<OKな話し方>

「年のせいかしら。最近、好みが変わって……」「お医者様から、甘い物を控えるように言われて……」

<話し方のポイント>年齢や体調を理由に代替品を提案

「自分は苦手でも、ほかの家族が食べるのなら余計なことは言わずに受け取るのがいいでしょう。ほかの家族も食べないのなら、『年のせいか、好みが変わって』『医師から指示されて』など、年齢や体調のせいにし、『健康のためにお茶をたくさん飲むといいみたい』などと代替品を提案すると◎」(大野さん)

【CASE5】何度も同じことを聞いてきてイラッ!

<NGな話し方>

「この前も言ったでしょ!」

<OKな話し方>

「カレンダーを見てもらえる?」

<話し方のポイント>定期的に情報を共有する

 何度も同じことを聞かれるとイラッとするが、それをきつい言葉で返すと、お互いが嫌な気持ちになるのでがまん。「家族ならカレンダーなどに情報を集約して、やさしい態度でカレンダーを確認するよう促して。今後の予定はわかっていると過信せず、定期的に情報共有するのもおすすめです」(大野さん)。

取材・文/鳥居優美 イラスト/サヲリブラウン 写真/ゲッティイメージズ

※女性セブン2025年4月17日号
https://josei7.com

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