さっくりジューシー!<フライドチキン>の揚げ方「肉が硬くならず旨みを逃さない」秘策を名店に学ぶ
大人から子供までみんな大好きフライドチキン。年末年始は美味しいフライドチキンで華やかな食卓を囲みたい。そこで、東京・駒場東大前で100年以上続く定食屋から生まれた「菱田屋酒場」の店主に味も食感も違い2種類のフライドチキンのレシピを教えてもらったので紹介する。
教えてくれた人
菱田アキラさん / 菱田屋酒場・店主
東京・駒場東大前で100年以上続く定食屋『菱田屋』の5代目。
家庭で作るなら小さい深めのフライパンで
常連客の声に応え、2021年に定食の名店『菱田屋』から生まれた『菱田屋酒場』。
今回は店でも人気のフライドチキンを教えてもらった。
「1度揚げたら数分休ませて余熱で火を通し、また揚げる。肉汁を閉じ込めて肉に負担をかけない揚げ方です。家庭では小さくて深めのフライパンを使うのがおすすめ。味も食感も異なる2種の衣を紹介します」(菱田アキラさん・以下同)
サクサクとしたフライドチキン
チューリップの唐揚げ(770円)は店でも人気のメニュー。骨の部分にアルミホイルを巻けば、どこか懐かしいごちそうに。
粉をつけてから少しおくとサクサクの軽やかな衣に
材料(作りやすい分量)
手羽元…5本
サラダ油・片栗粉…各適量
<A>
酒…小さじ2 塩・中華味の素(顆粒)…各小さじ1
こしょう…少量
<B>
すりおろしにんにく・すりおろし しょうが(皮つき)…各小さじ2
<作り方>
【1】 手羽元の骨の先端を持ち、骨周りにある筋を切る。肉が骨から外れたら、手で肉を下側に押して、チューリップを作る。
【2】ボウルに【1】、<A>を入れてよくもみ込む。
【3】【2】に<B>を加えてもみ込んだら、30分~1晩冷蔵庫でおく。
【4】【3】に片栗粉をまぶし、15分~1時間ほどおいて馴染ませる。
【5】フライパンに3~4cmほどサラダ油を入れ、弱めの中火(160℃)で【4】を揚げる。片面が色づいてきたら裏返す。さらに3分ほど揚げたら、取り出して3分おく。
【6】【5】を再度フライパンに入れ、3分揚げる。
ポイント1:筋を切って食べやすさとボリュームをUP
手羽元をチューリップにするひと手間で、そのまま揚げるよりもボリューム感がアップ。持ちやすく、身も骨からはがれやすくなる。
ポイント2:下味、衣をつけたらおいて馴染ませる
「しっかり味をつけたいときは、1晩おくのがベスト。粉をつけた後もしばらくおくと調味料とよく馴染み、はがれにくい衣に」