「手足が冷える人は生しょうが、にんにくは刻むほど温活力UP」冷えに効く食品と食べ方を専門家が指南
専門家が選ぶ冷えに効く食品一覧。どのタイプにおすすめなのかも合わせてご紹介する。
1.しょうが
末端 内臓 全身
「すりおろしたしょうがをホットティーに入れるなど、温めた状態で摂取するのがおすすめ」(中沢さん)、「生のまま食べれば末端冷え症に、熱を加えると内臓冷え症や全身冷え症への効果が期待できる」(石原さん)
2.にんにく
全身
「全身の冷えに効くスーパーフード。刻むことによって血行をよくし、体を温める作用がある成分アリシンが生成される」(中沢さん)、「食べすぎると胃が荒れてしまうので摂取は1日1片を目安に」(田中さん)
3.羊肉
全身
「にんにくやしょうがと炒め合わせればさらに効果がアップ」(中沢さん)、「羊肉は肉類の中で最も鉄分量が多いため、摂取することで血液量が増え全身の血流を改善し、体を芯から温められる」(田中さん)
4.シナモン
末端
「毛細血管を作る物質を活性化する働きがある。摂取しすぎると肝臓に負担がかかるので、1日小さじ1杯弱までにする」(中沢さん)、「毛細血管の血流不足は末端冷え症を引き起こす大きな原因に。パウダーなどでこまめに摂ること」(石原さん)
5.ココア
末端
「たっぷり含むテオブロミンやカカオポリフェノールには手足の末梢血管を拡張させる働きが。ただしココアは砂糖などで甘みを付け加えて飲む場合が多いので、1日2杯までを目安に」(中沢さん)、「アミノ酸、脂肪、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がエネルギーとなって熱を生み出す」(石原さん)
6.みそ
内臓 全身
「みそには血管を拡張させる働きのあるビタミンEや、血管の弾力をアップするレチシンが多く含まれている。腸内環境を整え、代謝や血行の改善を促すことで全身の冷えが取れる」(田中さん)、「アミノ酸やビタミンなど熱を生み出す栄養素が多く含まれている。みそ汁にして飲めば内臓の冷えにも効果的」(石原さん)
7.かぼちゃ
全身
「体を温める効果のある根菜の中でも、血流改善に効果のあるビタミンEをいちばん多く含んでいる。1日にかぼちゃの4分の1を摂取すれば全身冷え症が改善」(田中さん)
8.にら
末端 下半身 内臓 全身
「体を温める成分のアリシンは、血行の改善を促し、すべてのタイプの冷えに効く」(川嶋さん)
9.鮭
内臓
「胃腸を温め、血流の改善を促す。また内臓の冷えによって低下した消化機能を高める働きがある」(川嶋さん)
10.ヒハツ
末端
「末端冷え症の原因となる毛細血管の損傷を修復する作用がある。どの食材にも合うため、みそ汁や紅茶などにかけて食べることができる。1日に小さじ3分の1~半分くらいを目安に摂取するとよい」(山口さん)
11.温野菜
内臓 全身
「生野菜は水分量が多く、全身を冷やすうえ消化機能にも負担をかけて内臓の冷えを悪化させる原因に。温野菜に切り替えて温まりやすい体を作るべし」(山口さん)
12.ほうじ茶・紅茶
内臓 全身
「カフェインを多く含むコーヒーや緑茶はホットであっても内臓や全身の冷えを引き起こす。ほうじ茶や紅茶に置き換えることで、冷えが改善されると同時に頻尿への効果も期待できる」(山口さん)
13.とうがらし
全身
「とうがらしに含まれるカプサイシンは脂肪を燃焼させて代謝を上げ、全身を温める強い効果が。発汗作用もあるため、体調と相談しながら摂取する」(石原さん)
14.玉ねぎ・ねぎ
全身
「ビタミンB1を含む肉類などと一緒に摂取することで免疫力を高めるアリチアミンが生成され、体温を一定に保ち、全身の冷えに対応することができる」(石原さん)
※女性セブン2023年12月14日号
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