介護食はどこで売っているの?売り場や種類、食べ方を徹底リサーチ【栄養士監修】
介護が必要な人にとって大切な栄養源となる「介護食」は、イチから作ろうとすると意外と手がかかるもの。そこで注目したいのが市販の介護食だ。どこで売っているのか、どんな種類があるのか、どんな風に活用するのか――。管理栄養士の清水加奈子さんに協力いただき、介護食の基本について調べてみました。
介護食はどこで買える?
介護食は、いったいどこで買えるのか。現場を歩いて調査してみたところ、介護食を取り扱っているのは、「スーパー」「ドラッグストア」「一部のコンビニ」などのほか、Amazonや楽天などの「ネットショップ」。また、介護食を手がけるメーカー直販サイトなどでも購入できる。
スーパーやドラッグストアでは、介護用品売り場で扱っていることが多いが、都心の店舗では取り扱いは少ないようだ。郊外型の大型店などでは介護食のコーナーがあり、商品が充実しているケースも。
一般的なコンビニでは、介護食の取り扱いはほとんどないが、健康に特化した商品やサービスを展開する「ヘルスケアローソン」(ローソン系)には、介護食コーナーを設置している店舗もあり、商品も種類も充実していた。
また、スーパーやドラッグストアなどの店頭では、キユーピーとアサヒグループ食品の商品が充実している。
なお、ネットショップで購入するのが一番手軽だが、複数の味をセットで販売している場合が多く、まとめ買いする場合はいいが、少量の購入だと送料がかかるなどのデメリットも。
「介護食」ってどんなもの?
「年齢を重ねて飲み込む力や歯が弱ってくると、通常の食事を摂りにくくなります。また、高齢者はたくさん量が食べられなくなることもあり、食材を飲み込みやすくするために、やわらかくしたり、噛みやすくしたりした介護食が必要になってきます。
しかし、介護食は、食材をすりつぶしたり、とろみをつけたりと、イチから作ろうとすると手間がかかるもの。そこで市販の介護食品を活用することがおすすめです。
おかゆを炊いて、おかずだけ市販の介護食を摂り入れたり、忙しいときのプラス1品として利用したり、便利に使うことができます」(清水さん、以下同)
市販の介護食は、賞味期限が長く、保存できるものが多いので、災害時の備えとしてストックしておくにも便利だ。