腸の専門が推奨する「簡単コンソメスープ」で便秘対策「オリーブオイルのちょい足しが決め手」
米ハーバード大学が発表した研究によれば女性の体温は100年前と比べ、平均して約0.3℃下がっているという。 ここ1~2年は自粛生活で食生活、運動不足などの変化から基礎代謝が落ち冷え症が多い傾向にある。腸が冷えると便秘になりやすくなる。実際、腸の専門家・松生(まついけ)さんのもとにも「巣ごもり便秘」で悩む人が多く受診に来ているという。そこで腸を温めて便秘を改善するために松生さんが推奨するスープを教わったのでご紹介する。
保温効果のあるオリーブオイルで腸を温める
新型コロナがもたらしたのはウイルスの脅威だけではない。腸の専門医で松生クリニック院長の松生恒夫さんのもとには「巣ごもり便秘」に悩む人が殺到している。
「在宅時間が長くなり、運動不足で腸の動きが鈍くなっている人や、巣ごもり生活で手のかからない市販の弁当など食物繊維の少ない食事が定着してしまった人が多い。こうした生活習慣の変化に加えて更年期以降の女性は、ホルモンバランスが乱れがちになったり筋力が衰えたりして基礎代謝量が落ち、冷え症などの影響から便秘になりやすくなる。腸の冷えは、便秘や肌荒れにつながるだけでなく、免疫力を下げ、大腸がんのリスクも高めるので、スープで内側から腸を温めることが大切です」(松生さん・以下同)
腸を温めて便秘を改善するために、松生さんが紹介するのは、にんじん、キャベツ、玉ねぎを使った「簡単コンソメスープ」だ。
「これらには便秘改善に欠かせない食物繊維がたっぷり入っています。最後に腸のぜん動運動を促進する成分を含有するオリーブオイルを“ちょい足し”することも忘れずに。オリーブオイルはほかの油と違い、お湯に入れると均一に薄く広がる特徴があるため、膜としてお湯、つまりスープの熱を逃がさず、保温効果があります」
「便秘改善」に効果のある食品
【にんじん・キャベツ・玉ねぎ】
「食物繊維をたっぷり含有し、腸内環境を整える働きをしてくれます」
【オリーブオイル】
「腸のぜん動運動を促すうえ、スープの保温効果も期待できます」
「簡単コンソメスープ」の作り方
オリーブオイルで便秘知らず
作り方【4人分】
【1】にんじん3/4本(約120g)、キャベツ1/10玉(約120g)、玉ねぎ1個(約200g)はみじん切りにする(食材はみじん切りにしてカップ1の分量になればOK)。
【2】鍋に【1】、水3カップ、固形のコンソメスープの素2個を入れて強火にし、煮立ったら弱火にして10分煮る。火を止め、仕上げにエキストラバージンオリーブオイル大さじ1を回しかける。
★POINT★
教えてくれた人
松生恒夫さん/松生クリニック院長
撮影/矢口和也
※女性セブン2022年12月2日号
https://josei7.com/
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