年末年始の疲れに”胃にやさしくておいしい”スープ8選|管理栄養士エダジュンさん
疲れがたまりやすい年末年始は、疲労回復効果のあるポタージュでパワーチャージ! 食べすぎ&飲みすぎの翌日には、胃にやさしいポタージュでクールダウン。そんな不調を助けるレシピを考案してくれたのは管理栄養士であり料理研究家でもあるエダジュンさん。一見面倒に見えるポタージュだが、野菜を軽く煮て、ミキサーにかけるだけと簡単だ。年末年始は8種類のポタージュで不調知らずになること間違いなし!
疲れた体と胃にポタージュで栄養補給
「栄養が不足すると、体力低下はもちろん、肌トラブルなど美容面での不調にもつながります」と管理栄養士のエダジュンさん。
ポタージュなら疲れたときも食べやすく、栄養も補えるとおすすめする。
「野菜を軽く煮て、ミキサーにかけるだけ。簡単なのに、とても体にいいのがうれしいですね。ぜひ作ってみてください」
※材料は記載のあるもの以外すべて2人分です。
【疲労回復ポタージュ1】レモンとさつまいも
さわやかな風味で疲れも吹き飛ぶ
【材料・作り方】
【1】さつまいも1/2本(150g)は薄い輪切りにする。
【2】鍋に【1】と牛乳11/2カップを入れて中火で温め、フツフツとしたら、バター小さじ2、しょうゆ小さじ1を入れる。ふたをし、弱中火でさつまいもがやわらかくなるまで7~8分煮る。
【3】【2】の粗熱をとってからミキサーにかけてなめらかにし、レモン汁大さじ1とはちみつ小さじ1を加えてかき混ぜる。器に盛りつけ、好みでレモンの輪切りをのせる。
【疲労回復ポタージュ2】レモンとアボカド
ビタミンB1が豊富なアボカドも疲労回復に◎!
【材料・作り方】
【1】アボカド1個は皮と種を取り除き一口大に切る。
【2】鍋に【1】と牛乳1 1/2カップを入れて中火で温め、フツフツとしたら、塩小さじ1/3を加えて味を調える。
【3】【2】の粗熱をとってからミキサーにかけてなめらかにし、レモン汁大さじ1を加えてかき混ぜる。器に盛りつけ、オリーブオイル小さじ1/2をかけ、好みで黒こしょうを散らす。
★レモン MEMO★
レモンはビタミンCが豊富で、抗酸化作用や免疫力を向上させる効果があり、疲労を回復する。エネルギー代謝をスムーズにし、疲労物質を分解する酸っぱいパワー、クエン酸もたっぷり。
【疲労回復ポタージュ3】ブロッコリーとにんにく
バターで腹持ち◎ にんにくで疲労回復!
【材料・作り方】
【1】ブロッコリー1株(150g)は小房に分ける。玉ねぎ1/4個は薄切りにする。
【2】鍋にバター大さじ1を溶かし、にんにくのみじん切り1片分を加えて中火で炒める。香りがたってきたら、玉ねぎを加え、しんなりとするまで炒める。
【3】【2】にブロッコリー、水11/2カップ、鶏がらスープの素(顆粒)小さじ1を加えてふたをし、やわらかくなるまで弱中火で5分煮る。
【4】【3】の粗熱をとってからをミキサーにかけてなめらかにし、塩ひとつまみで味を調える。器に盛りつけ、好みでバゲットを添える。
【疲労回復ポタージュ4】ブロッコリーとクリームチーズ
クリームチーズでコクをアップ!
【材料・作り方】
【1】ブロッコリー1株(150g)は小房に分ける。
【2】鍋に【1】と水1/2カップを入れ、ふたをしてブロッコリーがやわらかくなるまで弱中火で5分ほど煮る。
【3】【2】に牛乳1カップと洋風スープの素(顆粒)小さじ1、クリームチーズ(個装18g)3個をちぎって入れ、温める。
【4】【3】の粗熱をとってからミキサーにかけてなめらかにし、器に盛りつけ、好みでクリームチーズをのせる。
★ブロッコリー MEMO★
ブロッコリーは体内でビタミンAに変わるβカロテンを含み、免疫力を高める。ビタミンB1・B2などのB群も豊富で、だるさや疲れを感じるときは積極的に摂取を。
【胃をいたわるポタージュ1】長いもとにんじん
長いものとろみがお腹にやさしい♪
【材料・作り方】
【1】皮をむいた長いも8cm、にんじん1/3本(50g)は薄いいちょう切りにする。
【2】鍋にごま油小さじ2を入れ、中火でせん切りにしたしょうが2片を炒める。香りがたってきたら、にんじんを炒め、だし11/2カップとしょうゆ小さじ1を加え、沸騰したら長いもを入れ、弱中火で3~4分煮て、塩適量で味を調える。
【3】【2】の粗熱をとってからミキサーにかけてなめらかにし、器に盛りつけて、好みでせん切りしょうがを添える。
【胃をいたわるポタージュ2】長いもとねぎ
ねぎが胃の消化液の分泌をうながす ねぎ塩味がクセになる
【材料・作り方】
【1】長いも8cmは皮をむき、薄い輪切りにする。長ねぎ(白い部分)1本(60g)は小口切りにする。
【2】鍋にごま油小さじ2を入れ、中火で長ねぎを炒める。香りがたってきたら、水11/2カップと鶏がらスープの素(顆粒)小さじ1を加え、長いもをさっと温める。
【3】【2】の粗熱をとってからミキサーにかけてなめらかにし、塩適量で味を調える。器に盛りつけ、好みで小口切りにした青ねぎをのせる。
★長いも MEMO★
長いものぬめりが胃の粘膜を守り、消化吸収を向上。食物繊維も少ないため、消化の負担も少ない。
【胃をいたわるポタージュ3】かぶと梅肉
梅干しが胃腸の働きを活性化! 消化を助けてくれる
【材料・作り方】
【1】かぶ3個は皮ごと薄いくし形切りにする。梅干し1個は種を除く。
【2】鍋に【1】と無調整豆乳11/2カップを入れ、ふたをしてかぶがやわらかくなるまで弱中火で6~7分煮る。
【3】【2】に塩麹大さじ1を加え、粗熱をとってからミキサーにかけてなめらかにする。器に盛りつけ、好みで梅肉を添える。
【胃をいたわるポタージュ4】かぶとまいたけ
まいたけをプラスして風邪予防にも!
【材料・作り方】
【1】かぶ3個は皮ごと薄いくし形切りにする。まいたけ100gはほぐす。
【2】鍋にだし11/2カップを沸かして、【1】を加え、ふたをしてかぶがやわらかくなるまで弱中火で6~7分煮る。
【3】【2】にみそ大さじ1を溶き、粗熱をとってからミキサーにかけてなめらかにし、器に盛りつけ、好みでいりごま(白)を散らす。
★かぶ MEMO★
かぶには、でんぷんを分解する消化酵素アミラーゼが含まれ、炭水化物の消化をうながす。皮の近くに多く含まれているので皮ごと使って。
教えてくれた人
エダジュンさん/管理栄養士・料理研究家
著書に『野菜たっぷり具だくさんの主役スープ150 これ1品で献立いらず!』(誠文堂新光社)など。
撮影/深澤慎平 イラスト/長谷直美 取材・文/近藤鈴佳
※女性セブン2022年12月16日号
https://josei7.com/
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