猫が母になつきません 第263話「ひんやりする」
ああ、暑い。暑くても毛皮を着ている猫たち。わびは短毛で固めの毛質ですが、さびは長毛ぎみでふわふわの毛質。当然暑いので夏になるとベッドの上ではなく畳や爪とぎの上で寝ています。以前ジェルタイプの冷んやりするマットを買ったら、うちの猫たちは全く使ってくれず、結局捨ててしまった残念な思い出が。冷んやりする布なら大丈夫かなと、おそるおそる小さめのマットを買ってみました。さびがよく寝ている場所に置いておくと、いつのまにか鎮座している!こんなにすんなり使ってくれるなんて…あまり期待していなかっただけにうれしさMAX、一週間もしないうちに同じ素材のペット用のベッドを購入しました。よーし、今度は鎮座する瞬間を見届けるぞーとマットがあった場所にベッドを置いてみましたが、どうも様子が芳しくない。さびは同じ色なのにいつのまにか周りが盛り上がっているのが気になったのか、縁の部分を前脚でつついたり、あちこち匂いを嗅いでみたり…悪い予感しかしないので、元のマットも横に置いてみましたが、さびは冷んやりなしを選択、撃沈です。両者は今も未練がましく鎮座される日を待っていますが、すっかりあきらめモード。実は同じお店で私と母用の冷んやりするタイプの寝具をかなり物色したのですが、決めきれずに購入を見送っていました。母でもよくあるのです、せっかく買ったのに使われないパターン。冷んやりするか、しないか、まだ迷い中。
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。