100円グッズで「ちぎり絵、絵手紙」に挑戦! 猛暑の夏は涼しい室内で趣味に熱中!
暑さで外出を控えるシニア世代におすすめしたいのが、室内でできる「ちぎり絵」や「絵手紙」などの趣味。100円ショップのグッズで手軽にできる趣味「ちぎり絵」や「絵手紙」がおすすめ。簡単にできる「ちぎり絵や絵手紙」の記事をまとめてみました。涼しい室内で趣味に熱中しませんか?
100円ショップの道具で「絵手紙」画家・中島健太さん
描く絵すべてが即完売という人気画家・中島健太さんが、アートな絵手紙の描き方を教えてくれました。100均画材で描くので、気軽にできてうれしい。
「クレヨンを使えば、ざっと塗って輪郭を描くだけでOK。面で描けるので、下描きなしで簡単です」(中島健太さん)
【準備するもの】ぜ~んぶ100均で揃う!
●はがき
紙面がつるっとした、質感のないはがき(右)、またはボコボコした質感のある画仙紙はがき(左)を使用。好みのニュアンスで選んで。
●カラーペン
主に、メッセージやサインなど、文字を書く用。
●クレヨン
太めは塗りつぶし用、細めは輪郭を描くのに便利。
●綿棒
ぼかすときに便利。なければ指でこすっても。
●修正ペン
ハイライトを入れるのに、細字タイプが役立つ。
基本の描き方
【1】塗る
下描きは不要。まず、おおよその形を塗る。はみ出しや細かい形は、気にしない。
【2】輪郭を引く
色が塗ってあるので、白紙に輪郭を描くよりも描きやすい。輪郭線で形が整う
【3】影をつける
物体の下や側面に短い線を引くようにして描く。これで立体感が出る。
【4】背景を塗る
ざっくりと塗りつぶす。背景を塗ると、描いた対象がクローズアップされる。
【5】サインを入れる
画面右下に描く。画面がグッと締まり、さらにプロっぽい感じに。
完成!
プロが描くとこうなる!売れっ子画家中島健太が教えるアートな絵手紙
果物やペットなど身近な題材でも、ポイントを押さえれば、こんなに印象的な絵手紙に!
初心者におすすめ!『静物』を描く
油絵でよく描かれる果物とワインボトルを描いてみましょう。
「ワインボトルは実物がなくても、写真を見ながらでOK。小さくならないよう、大きく描くことが大事」(中島さん・以下同)
「ポイントは影と構図です」。
【プロのワザ】影は黒色で描かない!
影をつけるとプロっぽい仕上がりになるが、「黒色で描くと、色が混ざって濁り、重い印象に。青色や緑色を使うと失敗しません」。
【プロのワザ】修正ペンでハイライトを入れる
光の描写を加えると絵が一気にグレードアップ。「丸みのある場所に点を描くだけで、絵に生き生きとした表情が出てきます」。
光が当たっている部分に、明るい色を重ね塗りしても同様の効果が出る。
【プロのワザ】水色の線でガラスの透明感を描く
ワインボトルやグラスの輪郭は水色で引く。「内側を塗ると隠れますが、色の間からちらっと見えるところに、透明感が生まれます」。
【プロのワザ】三角構図でかっこよく仕上げる
「背の高いものを中央にすると、三角の構図になり、自然と絵が決まります。とりわけ、ワインボトルを描くと絵画っぽい仕上がりに」
→オリジナル記事:気持ちが伝わる“絵手紙”の描き方|下描きなし!100均道具で気軽に
教えてくれた人
画家 中島健太さん
繊細で洗練された技術と人間味あふれる作風で唯一無二と評される注目の画家。テレビ朝日『徹子の部屋』にも出演。2021年9月から日本橋髙島屋を皮切りに、京都、横浜、大阪で個展を予定。
撮影/村尾香織
※初出/女性セブン2021年4月8日号
https://josei7.com/
100円ショップの材料で「ちぎり絵」ウメチギリさん
はさみを使わず、誰でも気軽にできて、指先を使うから脳トレにもよいちぎり絵。
「きれいにちぎれなくても、それが味わいになりますから、失敗がありません」(ウメチギリさん・以下同)
すぐできる花の図案も紹介します。早速始めてみましょう!
【準備するもの】
●折り紙
無地はもちろん、千代紙や包装紙など、柄があるものも使うとかわいい。
●はがき
紙質は、のりが接着できるものなら、どんなものでもお好みでOK。
●のり
通常はでんぷんのりを使うが、初心者はスティックタイプが使いやすい。
●ピンセット
細かいパーツをつまむときに便利。つまようじでも代用可能。
●ペン
太さのあるペンや先が細い筆状のペンを使うと、字にも表情が出ておすすめ。
基本の作り方
【1】ちぎる
図案と同じくらいの大きさにパーツをちぎる。ちぎり方のポイントは下方に記載。
【2】仮置きする
ちぎったパーツをはがきの上に置いて、大きさや位置を確認。
【3】のりづけ
のりを塗って貼っていく。細かいパーツはのりにのせてつけるとやりやすい。
【4】貼る
仮置きで確認した位置にパーツを貼っていく。
ちぎり絵のポイント
ちぎり方は「直線」「曲線」の2種類だけ!
●直線ちぎり
折り目をつけて両手で割くようにちぎる。長細いパーツは途中で切れてしまっても、はがきに貼ればつながって見える。
●曲線ちぎり
「直線と曲線のちぎり方を覚えれば、どんな図案も作れます」(ウメチギリさん・以下同)
丸、四角、三角がすべての図案のベース
「例えば、“木”は丸と細い長方形、“家”は三角と正方形。慣れないうちは、どんな図案も、丸、四角、三角のいずれかにあてはめて、作ってみましょう」
細い線は貼らずに描けばOK
「細い線など、ちぎるのが難しい部分は、ペンを使って描き足します」。風船のひもなどは、シャープペンシルで描くのがおすすめ。
細かいパーツどうしは先に貼り合わせる
今回の図案の花の芯のように、細かい部分は、パーツどうしを貼り合わせてから、大きいパーツに貼る。ピンセットを使うと便利。
ちぎり絵の図案…単体でも組み合わせてもアレンジ自在
「図案をもとにポピーと菜の花のパーツをちぎり、アレンジしてみましょう」。これを形の目安にして、見ながらちぎってみましょう!
ちぎり絵の完成例を参考に作ってみよう!
形が一つひとつ違うのも個性。いくつか並べて動きを出してもOK。
→オリジナル記事:100均折り紙で簡単”ちぎり絵”始めませんか?シニアにおすすめ趣味講座
教えてくれた人
ちぎり絵作家 ウメチギリさん
NHKまる得マガジン『思いのままに“自分流”ちぎり絵』の講師を務めた、山形県在住のちぎり絵作家。オリジナルのちぎり絵で様々な作品を発表している。
https://umetigiri.com/
撮影/村尾香織
※初出/女性セブン2021年4月8日号
https://josei7.com/
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