「巾木のホコリや窓サッシの汚れを一掃!」シニア世代の大掃除をラクにする100円ショップの神アイテム4選
そろそろ大掃除本番。細かい部分をきれいにしようとするほど、「かがむ」「重い水を運ぶ」といった動作が増え、体への負担も大きくなりがちだ。そこで、節約・家事アドバイザーの矢野きくのさんに、シニア世代の腰や膝の負担を減らす100円ショップの掃除用具を4つ教えてもらった。
この記事を執筆した専門家
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
シニア世代にとって負担が大きい巾木・窓サッシ掃除
年末の大掃除で特に負担が大きいのが、床の境目にある巾木(はばき)や、細かな砂やホコリが溜まりやすい窓サッシの溝ではないでしょうか。
これらの箇所は、低い位置での作業や細かい部分の清掃が必要なため、特にシニアにとっては、腰や膝に大きな負担がかかり、掃除を諦めてしまいがちです。
そこで注目したいのが、進化を続ける100円ショップの便利アイテムです。近年の100円ショップのグッズには、特定の汚れや場所に特化することで、体勢を崩さずにラクに作業できる工夫が施された商品が多数登場しています。
この記事では、辛い姿勢での作業を不要にし、巾木や窓サッシの清掃を劇的に楽にする、費用対効果抜群の100円ショップのアイテムとその活用法をご紹介します。
【1】ぐぐーんと伸びて低い所も高い所も掃除できる
『伸縮式ダスター(先方曲るタイプ)』 (ダイソー/220円)
JANコード:4549131354010
一般的に、巾木の掃除は、雑巾を手に持ち、中腰や膝をついた姿勢で、床の四隅を這うように拭く作業が主となります。しかし、この体勢はシニア層にとって、腰や膝、股関節への負担が非常に大きく、痛みや転倒のリスクを伴います。ホコリが溜まりやすく、見過ごしがちな場所だからこそ、この「かがむ動作」が大きな壁となっています。
この巾木や、家具の裏、高さのあるエアコンの上など、家中でホコリが溜まりやすい場所の清掃を一気に解決するのが、ダイソーの『伸縮式ダスター(先方曲るタイプ)』です。
こちらのダスターは74~105cmまで伸縮するため、無理な体勢を取ることなく、立ったまま床や高所の掃除が可能です。
さらに、先端には太い針金が内蔵されており、自由自在に角度を変えられるのが最大の特徴です。これにより、巾木や家具の裏の隙間にヘッドを密着させることができ、細い繊維でホコリを吸着することができるので、家中の届きにくい場所を手軽に掃除できます。
【2】密着力でホコリを逃さないミニモップ
『スミッコモップ ミニ』(ダイソーもしくはキャンドゥ/110円)
JANコード:4582570221024
巾木や部屋の隅のホコリを徹底的に除去したいかたにおすすめなのが、ダイソーやキャンドゥで購入できる『スミッコモップ ミニ』です。
このモップは、専用品ではなくフローリングワイパーのシートを半分に切って装着する設計のため、ランニングコストを抑えながら使用できます。
最大の特長は、巾木の天面や壁と床の接合部分、そしてホコリが固まりやすい部屋の角(入隅)にピタッと密着する形状です。かがむ必要はありますが、何度も雑巾をかけ直す手間はなく、従来の雑巾や掃除機では取り残しがちだった細かいホコリをしっかりとらえてくれます。掃除後の仕上がりの満足度を高めてくれるアイテムです。
【3】100ショップのロングセラー! 水なしサッシ掃除の負担を解消
『ペットボトル+ブラシ』(ダイソー/110円)
JANコード:4979909903285
窓サッシの掃除は、雨や結露で固まった土やホコリ汚れを落とすのが難しく、また近くに水場がないためバケツを用意する必要があるなど、非常に手間がかかります。
この課題を解決してくれるのが、100円グッズ業界のロングセラー商品、ペットボトルにつけて使うブラシです。
画像のものはダイソーの『ペットボトル+ブラシ』。これは、ペットボトルに水を入れるだけで、水を少しずつ流しながら硬いブラシでサッシの溝を効率的にこすり洗いできる優れものです。さらに、無駄に水が流れないよう止水スイッチが付いているため、必要な量だけ水を出せるのも便利な点です。重いバケツを運んだり、何度も雑巾を濡らしに行ったりする手間が不要となり、サッシの固着した汚れをスムーズに落とすことができますよ。
【4】固着した泥汚れを吹き飛ばす!「加圧式噴霧器」
『加圧式噴霧器』(ダイソー/110円)
JANコード:4550480369303
雨や結露で湿った後、乾燥して固着した窓サッシの泥汚れは、ブラシでこするだけでは落ちにくく、清掃に手間がかかります。
そこで活躍するのが、ダイソーの『加圧式噴霧器』です。ペットボトルに水を入れてポンプで加圧するだけで、レバーを押すだけで一定の勢いの水を噴射できます。噴霧が弱くなった場合は再度加圧するだけです。
ノズルを回すことで、広範囲に散布する「霧」から、固まった泥汚れを直接狙い撃ちできる強力な「ジェット」まで調整可能。物理的な力で汚れを剥がし飛ばせるため、サッシの清掃効率が飛躍的に向上します。
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今回は、特にシニア世代にとって負担となりやすい巾木や窓サッシの清掃箇所について、100円ショップの特化型アイテムをご紹介しました。
近年進化している100円ショップのグッズは、単なる安価な汎用品ではなく、「かがむ」「背伸びをする」「重いものを運ぶ」といった身体的な負担を軽減する工夫が凝らされています。
ご紹介した4つのアイテムを賢く導入することで、辛い体勢での作業を減らし、体力と時間を大幅に節約することが可能です。大掃除は決して「頑張る」ことだけが目的ではありません。道具の力を借りて無理なく、効率よく住まいを整え、気持ちよく新しい年をお迎えください。
