新米のおいしい炊き方4stepを専門家が伝授「水道水でやさしく洗い、硬めに炊飯」
秋は新米のシーズン。がしゃがしゃ、じゃぶじゃぶとお米を洗ってはないだろうか? 専門家曰く、新米はやさしく洗うことがポイントなんだとか。米をふっくらつやつやに炊き上げるあげるメソッドを専門家が伝授。あわせて、ご飯の「お供」も紹介します!
新米の洗い方と炊き方
「新米は水分が多くて柔らかいので、米粒を壊さないようやさしく洗うことが大切」と、教えてくれたのは、作家で料理家の樋口直哉さん。
「計測したところ、実は洗米時は意外と水を吸収していないため、水道水で問題ありません。浄水などのおいしい水を使うなら炊飯時に」(樋口さん・以下同)。
【1】やさしくかき混ぜる
お米を正確に計量したら水を注ぎ、やさしく10回ほどかき混ぜる。「指の間を広げて米と米の摩擦を少なくすることがポイント」。
【2】水を流してかき混ぜる
最初に洗った水を流し(完全に流しきらず、少し残しておく)、再び指の間を広げてやさしく10回ほどかき混ぜる。
【3】3回洗いで澄んだ味に
新たに水を加え、すぐに水を捨てて2回目の洗米が終了。これで炊いても十分だが、あと1回同様に米を洗えば、より澄み切った味に。
【4】新米は硬めモードで
炊飯器の場合は浸水時間は考えなくてよい。新米の場合は水を少なめにというが「水量は目盛通りで『硬め』モードで炊けばOK」。
味の達人がおすすめ「ご飯の偏愛お供」
米のプロが推す絶品「お供」で、新米がさらにすすむ!
五ツ星お米マイスター・ 東京米スター 小池理雄さん「えぞ山 雪わさび」
北海道出張のたびに探し回る「えぞ山 雪わさび」。
「白しょうゆベースのたれが雪わさびの辛さを中和して甘みを引き出します」。
★「えぞ山 雪わさび」達人 http://www.e-tatsujin.jp
管理栄養士 柏原ゆきよさん「清左衛門の佃煮」
吟味した原材料と無添加純正の調味料による清左衛門の佃煮。
「ほんのちょっと添えるだけでご飯が進みます」。
★「贅沢茶漬」清左衛門 https://seizaemon.com
フードライター 白央篤司さん 「富山県の“ハマオカ海の幸”さんの昆布巻き」
「富山県の“ハマオカ海の幸”さんの昆布巻きが最高。昆布も柔らかくて食感もよくて白飯によく合う。サケ、ニシン、タラコどれもおすすめ」。
★「昆布巻き」しおもん屋 https://shop.shiomon.com
作家・料理家 樋口直哉さん「山うにとうふ」
豆腐をみそに漬け込んだ伝統保存食「山うにとうふ」。
「うにさながらのトロリと した食感でご飯に合います」。
★「山うにとうふ」五木屋本舗 https://itsukiyahonpo.co.jp/
おかわりJAPAN主宰 長船クニヒコさんが選ぶ4品
ご飯をさらにおいしくするお供を1000種類以上試食してきた、おかわりJAPAN主宰 長船クニヒコさんが選んだ4品をご紹介!
【1】ヤンニョムジャン
「辛みがありつつ大根、ねぎ、ニラなど野菜がたっぷり入っているので甘みがあって食べやすい。キムチの素として野菜と漬けても」。
★「ヤンニョムジャン」 コガヤ http://www.kogaya.net/
【2】スパイシーカツオ
「辛いと思ったらいい意味で裏切られました(笑)。甘辛味に黒こしょうとカレー味のアクセントが印象的」。
★「スパイシーカツオ」小林つくだ煮 https://www.kobatuku.co.jp/
【3】さくさくしょうゆアーモンド
「フリーズドライしょうゆに、ローストアーモンドやフライドガーリックなどを加えた新食感」
★「さくさくしょうゆアーモンド」キッコーマンこころダイニング https://cocoro-dining.co.jp/
【4】シャキット梅ちりめん
「梅のカリカリ感と柔らかい酸味、ちりめんのほどよい塩気と旨み。しそ風味もきいています」。
★「シャキット梅ちりめん」澤田食品 https://www.shop.sawada-food.co.jp/
教えてくれた人
■五ツ星お米マイスター・ 東京米スター 小池理雄さん
小池精米店三代目店主。「産地直米」をモットーに、自ら全国の農家を回って惚れこんだお米を直接仕入れる。
■管理栄養士 柏原ゆきよさん
健康的な生活にお米は必須と提言。自らも夫と2人で月15kgの米を消費。著書に『お腹から食べるやせ方』(三笠書房)。
■フードライター 白央篤司さん
郷土料理を研究する一方で、食生活の改善スキル「自炊力」を提唱。著書に『にっぽんのおにぎり』(理論社)ほか。
■作家・料理家 樋口直哉さん
食を支える食材や職人にも目を向けながら日本の食文化のよさを発信。著書に『おいしいものには理由がある』(KADOKAWA)ほか。
■長船クニヒコさん/おかわりJAPAN主宰
ご飯をさらにおいしくするお供を1000種類以上試食し、各メディアで発信。独自の情報網で隠れた銘品も多い。
撮影/玉井幹郎
※女性セブン2021年10月21日
https://josei7.com/
●プロが選ぶ最高の”お米”20選 1位さがびより 2位きぬひかり 3位ひゃくまん穀