毎日しょうがを食し「68才で体がポカポカ年中素足」の専門店店主考案新しょうがレシピ
秋が旬の”新しょうが”には、体を温める効果があり、殺菌・抗ウイルス作用も。毎日しょうが料理を食べている、”しょうが女神”こと、しょうが料理専門家の森島土紀子さん(68才)は、「便秘も更年期障害も経験したことがなく、一年中素足で過ごしています」と語る。そんな森島さんが新しょうがのアレンジレシピ9品を考案してくれました。
森島土紀子さん「新しょうがで温活のすすめ」
2~3週間保存が可能な『新しょうがの保存調味料』は、皮ごと食べて栄養と香り成分を余すことなく摂ることができるという。
「栄養や香り成分は皮と実の間に詰まっているので、皮をむかずに使うのがおすすめ。シロップは、炭酸水とすりおろした新しょうがを合わせればジンジャーエールに。昆布茶の旨みが効いた新しょうが酢は、すし酢やだし酢代わりに。だしつゆは、麺類やすき焼きなどに活用できます」(森島さん)。
寒くなる季節の前に、体の中からポカポカになるしょうがで温活をはじめてみませんか。
※レシピは特記以外2人分。
ジンジャーシロップ【新しょうがの保存調味料】
<作り方>
【1】鍋に、薄切りにした新しょうが100g、ザラメ300g、水4カップを入れ、煮立ったら弱火で30~45分煮る。
【2】保存容器に入れて、冷蔵庫で保存する。
新しょうが酢【新しょうがの保存調味料】
<作り方>
【1】ボウルに、みじん切りにした新しょうが20g、すし酢1カップ、昆布茶小さじ1を入れて混ぜ合わせる。
【2】保存容器に入れて、冷蔵庫で保存する。
新しょうがのだしつゆ【新しょうがの保存調味料】
<作り方>
【1】鍋に、干ししいたけ3枚、新しょうがの皮2片分、昆布(10cm分)1枚、厚めの削りぶし(かつおぶしでも可)30g、頭と内臓をとった煮干し6~7本を入れ、しょうゆ・みりん・酒各1カップを入れる。弱火で煮立ったら火を止めて1時間程度置く。
【2】【1】をざるでこし、保存容器に入れる。しょうがの皮も入れておけば長持ちする。
新しょうがごまみそ漬け【新しょうがアレンジ】
一度食べたらやみつきに!
<作り方>
【1】ボウルに、薄切りにした新しょうが50g、「新しょうが酢」大さじ4、みそ大さじ1、すりごま大さじ2を入れて混ぜ合わせる。
【2】ラップをかけて冷蔵庫にひと晩置く。
ジンジャー明太子クリームチーズディップ【新しょうがアレンジ】
コクがあるのに、後味サッパリ!
<作り方>
【1】「ジンジャーシロップ」に漬けてある新しょうが15gをみじん切りにする。
【2】ボウルに、【1】と皮をとった明太子1腹、クリームチーズ50g、マヨネーズ・シーザードレッシング(市販)各大さじ3を入れ、よく混ぜ合わせる。
【3】器に、ベビーリーフ適量を盛りつけて【2】をのせ、好みのクラッカー適量を添える。
ジンジャーバナナシェイク【新しょうがアレンジ】
子供にも飲みやすい、しょうが風味シェイク。
<作り方>
【1】バナナ1本、バニラアイス100g、「ジンジャーシロップ」大さじ4、氷5~6個をミキサーにかける。
【2】グラスに、【1】の半量を入れて「ジンジャーシロップ」に漬けてある新しょうが1枚をトッピングする。もう1人分も同様に盛りつける。
カニカマたっぷり新しょうがとろろ汁【新しょうがアレンジ】
体の芯からじんわり温まる。
<作り方>
【1】カニカマ(かに風味かまぼこ)100gは細かくさく。長いも80gは皮をむいてすりおろし、新しょうが5gはせん切りにする。
【2】鍋に、【1】、「新しょうがのだしつゆ」1/3カップ、水2カップを入れ、ひと煮立ちさせる。
【3】器に、【2】の半量を盛り、小口切りにした長ねぎ少量と、お好みで花麩2個をトッピングする。もう1人分も同様に盛りつける。
かぼちゃとさつまいものジンジャーサラダ【新しょうがアレンジ】
やさしい甘さと食感が魅力!
<作り方>(4人分)
【1】「ジンジャーシロップ」に漬けてある新しょうが20gをみじん切りに、かぼちゃ・さつまいも各200gはひと口大に切る。
【2】鍋に、【1】のかぼちゃとさつまいもを入れたら、ひたひたになるまで水を入れてゆでる。材料に火が通ったら火を止めて湯を捨て、熱いうちにつぶす。
【3】【2】に【1】の新しょうが、細かく砕いた好みのナッツ類40g、好みのドライフルーツ10g、マヨネーズ大さじ5、塩・こしょう各少量を入れてよく混ぜ、器に盛る。お好みであられをトッピングする。
新しょうが五目丸太ご飯【新しょうがアレンジ】
揚げにも、ご飯にも新しょうがの風味が!
<作り方>(4人分)
【1】鍋に、広げた油揚げ4枚、みじん切りにした新しょうが10g、「新しょうがのだしつゆ」1/3カップ、水1カップ、砂糖大さじ1を入れ、弱火で10分煮る。
【2】新しょうが10gはみじん切りに、にんじん30g・たけのこ50g・長さ10cm分のごぼうは細かく切る。ごぼうは水に5分さらして水気を切る。
【3】干ししいたけ2~3枚と乾燥ひじき大さじ1は水で戻し、しいたけはせん切りにする。
【4】鍋に、【2】【3】、「新しょうがのだしつゆ」1/2カップ、水1カップ、砂糖大さじ1を入れ、弱火で15分煮る。粗熱がとれたら軽く絞って汁気を切る。
【5】炊いたご飯2合分に「新しょうが酢」1/2カップを混ぜ、さらに【4】を混ぜ合わせる。
【6】ラップの上に軽く絞った【1】を1枚広げ、4等分した【5】を平らにのせる。ラップと一緒に巻いて両端をねじる。
【7】【6】を10分程度置いたら、ラップのまま6等分に切る。ラップを外して器に盛り、せん切りにした新しょうが適量を添える。もう3本も同様に作って盛りつける。
アスパラガスと新しょうがの酒粕和え【新しょうがアレンジ】
新しょうが特有のシャキシャキ感を楽しめる!
<作り方>
【1】新しょうが30gはせん切り、アスパラガス3~4本は下から1/3程度の皮をむいて4~5cmの長さに切る。
【2】鍋に、水適量と塩少量を入れ、中火で煮立ったら【1】を入れ、10秒程度でさっとざるにあげて冷ます。
【3】ボウルに【2】を入れ、酒粕・「新しょうがのだしつゆ」各大さじ1、砂糖小さじ1を入れて和える。
【4】器に、【3】を盛って黒ごま(白ごまでも可)少量をふる。
新しょうがの“至福”神漬け【新しょうがアレンジ】
肉類のソースにもおすすめ!
<作り方>
【1】新しょうが30g、適当な大きさに切った大根200g、ザーサイ100g、「新しょうがのだしつゆ」・「新しょうが酢」各大さじ2、ごま油大さじ1、砂糖小さじ1をフードプロセッサーにかける。
【2】ボウルに、【1】、みじん切りにした大葉3~4枚、粗びき黒こしょう小さじ1/2、輪切り唐辛子少量を入れて混ぜる。
【3】器に、【2】を盛りつけて大葉1枚をトッピングする。
新しょうがとアボカドの豚バラ巻き【新しょうがアレンジ】
新しょうがとトマトのスイートソースが味の決め手に。
<作り方>
【1】「新しょうがとトマトのスイートソース」(3~4人分)を作る。フライパンにオリーブオイル大さじ3を熱し、トマト缶1缶と新しょうがのみじん切り20gを入れて炒める。
【2】【1】に、水2カップ、ワイン(または酒)・スイートチリソース・鶏がらスープの素各大さじ3、ベイリーフ2枚、塩・こしょう(あればガーリックパウダー・パプリカパウダー・ガラムマサラ)各少量を入れ、弱火で20~30分煮る。1日置くとさらにおいしくなる(冷凍で1~2か月保存可能)。
【3】新しょうがとアボカドの豚バラ巻きを作る。新しょうが20gは細切りにする。アボカド1個は皮と種をとって細切りにする。
【4】まな板に、豚バラ肉200gを広げ、それぞれの肉に等分した【3】をのせ、全体に塩・こしょう各少量をしてそれぞれ巻く。
【5】フライパンにオリーブオイル大さじ2を熱し、【4】を入れて転がしながら焦げ目がつくまで焼く。
【6】器に、【2】の「新しょうがとトマトのスイートソース」1カップを広げて【5】を盛りつける。お好みでパプリカやピーマンのみじん切りをトッピングする。
教えてくれた人
しょうが料理専門家 森島土紀子さん
『生姜料理しょうが』のオーナー。しょうが料理専門店の運営やプロデュースなどに携わっている。主な著書に『しょうが女神の簡単おつまみ127』(小学館)など。
取材・文/佐々木めぐみ 撮影/菅井淳子
※女性セブン2021年9月23日号
https://josei7.com/
●体を温めるしょうがを使ったレシピ2選|シニアの夜食におすすめ|管理栄養士・金丸絵里香さん