注目の“眼圧リセット”で目の不調や老け顔予防|人気整体師・清水ろっかんさんが指南
年齢とともに出始める目の不調。「年をとったからしかたない…」とあきらめていると、事態はより深刻になるばかり。いま大注目の「眼圧リセット」は道具不要、最短1分でスッキリ&目の不調が改善。さらには表情も若返ると話題に!40年以上に渡って骨格矯正による美容メニューを次々に開発してきた“ゴッドハンド”から、緑内障・老眼・目の不調・たるみ・しわ・老け顔…などを改善するマッサージ伝授してもらいました!
芸能人も信頼を寄せる清水ろっかんさんの「眼圧リセット」
コロナ禍での生活スタイルの変化が目にも影響を及ぼしていると話すのは、骨格矯正士の清水ろっかんさん。
「自宅で過ごす時間が増えたことで、骨格のゆがみにより気づかないうちに体の不調は起こっています。病気じゃないけど病気の一歩手前、漢方でいう“未病”状態の人が多い。特に目はいちばんデリケートで顕著に不調が表れるため、“目の不調はすべての不調の終着点”とも言えます」
■眼圧リセットの効果は?
ドライアイや近視、老眼など、加齢とともに起こる目の悩み。これらを改善してくれるのが「眼圧リセット」だ。
「加齢や姿勢の悪さなどで眼窩(目のくぼみ)は下がっていきます。そこが落ちると眼球内の血流が悪化し、視神経に影響が及び、眼圧が上がってしまう。それが目にまつわる不調につながり、クマやしわができて老けて見えることに。
そこで、下がった眼窩を押し広げてゆがみをリセットするセルフマッサージで、眼窩・眼圧を本来の状態に戻します。時間や場所を選ばず、自分の手で簡単に行えます。わずかな強さでいいので、どのマッサージも最低1分続けると目の機能が回復しますよ」(清水さん)
■眼圧とは…
眼窩(がんか)が狭くなると眼球に圧力がかかり、眼球は膨らみすぎた風船のような状態に。眼圧が高まると眼球内の血流が悪くなり、緑内障の原因になる視神経を圧迫することにつながる。
眼圧リセットマッサージ厳選6つのほぐしケア
目が引き起こすあらゆる不調から解放してくれる眼圧リセットマッサージ。いますぐチャレンジしてみて!
1.側頭骨ほぐし:心身ともにリラックス
心地よく頭をほぐして、心身ともにリラックス!
【1】側頭骨を手のひらで押し上げる
両方の手のひらを側頭骨(こめかみの斜め上)に置き、頭皮を押し上げる。
頭頂部に向かって押し伸ばすように行う。
【2】指先を斜め後ろにして押し上げる
指先の向きを斜め後ろにずらし、【1】と同様に側頭骨を後頭部に向かって押し伸ばす。
心地よい強さで押すと、リラックス効果大。
◆ポイント:手のひらを置く場所はココ!
手のひらを置く場所は、黄色の部分が目安。こめかみは骨が薄い部分なので、押さないように注意しましょう。
→1日5分で肩の痛みをラクにする極上”ほぐし”ケア4選|五十肩専門の整体師が指南
2.前頭骨ほぐし:目のクマ解消へ
目まわりのクマ解消や目力アップに効果抜群!
【1】手のひらをおでこに置く
前頭骨(おでこ部分)に、片手の手のひらの母指球を置く。体の中心線上になるよう、おでこの中央に置くのがコツ。
【2】両手でおでこを押し上げる
おでこに置いた手のひじに、もう片方の手のひらを添え、頭上に向かっておでこを押し上げる。
手を添える代わりに、ひじを机に置いて押し上げてもよい。
◆ポイント:母指球を使う
母指球とは親指の付け根の膨らんだ部分のこと。ひじに手を添えるときにも母指球を利用すると、弱い力でもパワーが伝わりやすい。
3.頭蓋骨ほぐし:凝り固まった頭皮に
凝り固まった頭皮を指の腹でマッサージ!
【1】手のひらで張りを感じる部分を探す
手のひらで頭皮を触りながら、張りのある部分や硬くなっている部分を探し出す。
【2】張ったところを中心に指の腹でもみほぐす
指の腹を使って、張りがある部分から先にほぐし、頭全体をもんでいく。髪を洗うよりも少し強めに行うのがコツ。
◆ポイント:指で軽くなでるだけでもOK
爪で頭皮を傷つけないように、指の腹を使うとよい。頭皮をなでるように行うと、リラックス効果がアップ!
4.頬骨ほぐし:ほうれい線を解消し若々しく
諦めていたほうれい線を解消して若々しい印象に!
【1】手のひらを頬骨に当てる
親指が下になるように手のひらを返し、頬の出っ張った部分に母指球を当てる。
◆ポイント:手の位置を正しく使って効率よく負荷をかける
母指球を使うと、力が分散されずに伝わるので効果的に行える。
【2】頬骨を押し広げる
手のひらに力を加え、頬骨を後ろに向かってじっくりと押し広げる。力を加える方向を少しずつ上に変えていく。気持ちいいと感じる力の強さで行って。
◆ポイント:手のひらを置く場所はココ!
頬骨の出っ張りに母指球が当たるようにすることで、頬骨に力が加わり、しっかりほぐすことができる。
5.眼窩ほぐし:緑内障や近視予防に
眼窩(がんか)を広げて、緑内障や近視を予防。
→老眼、緑内障、ドライアイ…自宅でできる目のセルフ健康診断チェック3選
【1】母指球を眉毛の下に当てる
右手の母指球を、右の眼窩のくぼみに添える。母指球を使うことで、しっかりほぐせる。
【2】片手でひじを支え眼窩を押し広げる
右手のひじに、左の手のひらを添え、眼窩を上へ押し広げる。または右ひじを机につけて押し上げてもOK。右側が終わったら、左側も1~2を同様に行う。
◆ポイント:手のひらを置く場所はココ!
母指球を添える眼窩のくぼみは、「眉毛の下」と「顔の中央寄り」を目安にするとわかりやすい。
6.鼻骨ほぐし:5年前の若々しさを…
瞳を大きく、鼻の高さもアップ!5年前の顔印象に巻き戻し。
【1】鼻骨をつかみ押し下げる
親指と人差し指で鼻骨(瞳の横あたり)をつかみ、鼻を下に向かってググッと押し下げる。つかみにくいときは、中指を添えるとより力強く行える。
【2】鼻骨を押し下げたままおでこを押し上げる
【1】をキープしたまま、もう片方の手のひらをおでこの中央に置き、押し上げる。くぼんだ眼窩が引っ張り出されて、瞳が大きく、鼻が高く見えるようになる。
教えてくれた人
骨格矯正士 清水ろっかんさん
体幹整体サロン「ろっかん塾」主宰。40年以上にわたり骨格矯正による美容メニューを次々に開発。高い技術を持つゴッドハンドとして知られ、有名女優やモデルなど各界の著名人から高い信頼を寄せられている。ベストセラー『バンド1本で小顔になれる!』(フォレスト出版)など著書も多数。
撮影/浅野剛(清水さん)、玉井幹郎 ヘアメイク/千葉智子(ロッセット)
※女性セブン2021年5月6・13日号
https://josei7.com/
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