疲れ目に速効!眼のトレーニング5選|遠近交互に見る、100均の老眼鏡で、ガボール・アイも!
年齢を重ねるほどに眼に違和感を持つ人は多い。スマホを見すぎて疲れた目、肩こりや頭痛を引き起こすドライアイ、年だから仕方ないとあきらめていた老眼も、トレーニング次第で改善しますよ。
症状ごとにおすすめの5つのレッスンを紹介。目を酷使している人ほど実践してみてください。視力アップ、眼精疲労緩和などに効果的な眼病を改善するトレーニング&ケアを、毎日コツコツ続けてスッキリした視界で過ごしましょう!
【レッスン1】遠近トレーニング
同じところを長時間見続けていると、視力低下や眼精疲労の原因に。そんなときは、近くと遠くを交互に見よう。そうすることで、ピント調節を行う毛様体筋の緊張がほぐれる。目から30cmくらいのところを30秒見て、次に2mくらい先を30秒見る。これを1日に10回ほど続けるとよい。
【1】目の30㎝先に指を立てて指標にし、30秒見つめる。
【2】なんでもいいので、2m先のものを30秒見つめる。
【レッスン2】老眼鏡トレーニング
スマホやパソコンなどを長時間使い、疲れを感じたら、「+2」の老眼鏡をかけるのもおすすめだ。老眼鏡は百円均一ショップなどで売られている安価なものでOK。普段、眼鏡やコンタクトレンズを使っている人はその上から重ね、そうでない人は裸眼の上に老眼鏡をかけて、2m以上先をぼんやり眺める。遠くがぼやけて見えても、がんばって見ようとはせず、力を抜いてぼーっと眺めていること。そうすることで、毛様体筋を機能させず、休ませられる。
1回5分くらいを1日1~2回行おう。ただし、くらくらして気持ちが悪くなったり、遠視が強い人は避けた方がよい。
【レッスン3】ガボール・アイトレーニング
次からの練習問題にあるような、ぼやけたしま模様「ガボール・パッチ」の組み合わせを目で追い、同じ模様のペアを探すことで、近視や老眼、乱視、遠視などを改善できる視力回復トレーニング法だ。
「そもそも視力とは、目のレンズ機能と、脳の画像情報処理能力の両方によって決まります。水晶体は老化などで硬くなると柔軟性を取り戻せませんが、脳は鍛えることで何才になっても機能を向上させられます。そこに目をつけ、脳の画像情報処理能力、つまり、見えにくい画像を補正して見えやすくする能力を鍛えることで、視力の向上を図ろうというものなんです」(平松さん・以下同)
では、早速、練習問題に挑戦してみよう。眼鏡やコンタクトレンズを使っている人はそのままでOKだ。
【1】好きなしま模様(ガボール・パッチ)を1つ選ぶ。
【2】そのしま模様と同じしま模様を全部探し出す。
【3】全部見つけたら、再び別のしま模様を選んで探す。
【4】【1】~【3】を1日3~10分行う。毎日行い、最低14日間は続けてみよう。慣れてきて、場所を覚えてしまっても問題ない。正解するのが大切なのではなく、ガボール・パッチを見て判別しようとすることが、視力改善につながるからだ。
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【レッスン4】ホットアイケア
「目のまわりの血管は細いため、血流が悪くなりやすいんです。疲労を感じたら温めて血流をよくしましょう。ドライアイの改善にもつながります」
目が乾くのは水分だけでなく油分も不足しているから。油を分泌するまぶたのマイボーム腺も温められると活性化するため、ドライアイ改善にも効果的なのだ。
●ホットアイケア
軽く濡らしたタオルを電子レンジで40秒ほど温め、まぶたの上にのせる。
●パームアイケア
10回ほどこすり合わせて温めた手で閉じた目を30~60秒ほど覆う。
【レッスン5】食習慣トレーニング
「目の奥の黄斑という部分や水晶体に多く含まれる栄養素ルテインは、外からの光を吸収して目のダメージを和らげる働きがあります。そのため、“天然のサングラス”とも呼ばれています。そんなルテインが多く含まれている食べ物には、ほうれん草、小松菜、ケール、アボカド、ドライプルーンなどがあります。ほうれん草なら、1日2株ほど食べれば、1日に必要な10mgを摂取できます。ルテインは油に溶けやすいので、ドレッシングをかけるなど、油と一緒に摂るのがおすすめ。目の健康のためには意識して食べるといいですよ」
また、目の粘膜を保護する働きのあるビタミンAもおすすめの栄養素だという。ごまやモロヘイヤなどに含まれている。疲れ目を解消するビタミンB1やB2が豊富な豚肉や納豆、魚介類も、なるべく食べるように心がけよう。
教えてくれた人
平松類/医師/医学博士。愛知県田原市生まれ。昭和大学医学部卒業。現在、昭和大学兼任講師ほか、二本松眼科病院、彩の国東大宮メディカルセンター、三友堂病院で眼科医として勤務。述べ10万人以上の高齢者と接し、その症状や悩みに精通している。NHK「あさイチ」、TBSテレビ「ジョブチューン」、フジテレビ「バイキング」、テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」、テレビ東京「主治医が見つかる診療所」、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」、「読売新聞」「日本経済新聞」「毎日新聞」「女性セブン」「週刊文春」「週刊現代」などメディ出演多数。著書に、著書に、『1日3分見るだけでぐんぐん目が良くなる!ガボール・アイ』『老人の取扱説明書』『認知症の取扱説明書 』(以上SB新書)、『緑内障の最新治療』(時事通信社)等がある。
取材・文/土田由佳 イラスト/いちほ
※女性セブン2021年2月18・25日号
https://josei7.com/
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