猫が母になつきません 第204話「こがす」
うちのコンロはずいぶん前にIHに換えていて鍋から火がでるということはないのですが、それでも焦げるものは焦げます。コンロに鍋をかけっぱなしにして庭の草むしりに行ってしまうなんてことは日常茶飯事。私も気をつけてはいるものの、母が料理をする時間はバラバラで、最近は物忘れが一段とはげしくなったので焦がす頻度が増えました。煮ている間は近くにいるように言っても結局鍋のことは忘れるし、嗅覚が衰えているらしくすぐ側にいるのに焦げた匂いに気づかないので結果は同じです。《鍋を焦がすことが多くなる》《同じ料理が多くなる》《同じ食材を買い込む》などなど、料理に限った項目だけでも母の行動はすべて典型的な認知症の症状。よくあるパターンだと思うとなぜか変な安心感が…油断大敵です。
↓関連のテーマの回です。
「第179話_だぶつく」を読む
「第147話_ハマる〈ちらしずし編)」を読む
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。