高齢者のカート選び|旅がコンセプトのシニアカート|機能、注目ポイント
高齢者用カートといえば、いかにも老人向きといったイメージだった。しかし最近はデザインや性能にこだわるシニアカートが増えてきている。そんな中、北欧ノルウェーのデザインを取り入れた“旅”がテーマの新コンセプトカートが登場。旅に便利なポイントとは?
オシャレな介護用カートで旅に出よう
94才で亡くなった記者の叔母は、足腰が弱く初老のころからカートを押していた。薄汚れて錆びついたカートを押して歩く姿は、いかにも老人風情で、子供心に侘しい感じがしたものだ。旅はおろか、車輪がきしんでいて、近所の買い物にも苦戦していたっけ…。
もし自分が押すとしたら…?
子供が幼いころ、海外製ベビーカーのブームにのって、イギリス製のマクラーレンを買った。押している自分がオシャレかどうか。シニア用のカートだって、見た目にはこだわりたい。
そこで注目したいのが、『exicart(エキシカート)』。
“旅”をテーマに開発された新たなシニア用のショッピングカート、注目すべきポイントは3つ!
1:押している姿が美しい北欧デザインの介護用カート
介護用カート『exicart』の開発を手がけたのは、福祉用品の開発・製造を行うミクニライフ&オート。北欧ノルウェーのデザインと日本の技術を取り入れたカートは、「押している姿を美しく見せる」設計になっている。
ハンドルの高さは5段階で調節でき、最大95cmまで上げられるようになっているので、背の高い女性や男性でも押しやすく、背筋をピンと伸ばして歩くこともできる。
2:座面が大きく楽に座れる設計
買い物途中で、旅の合間に…ちょっと疲れたら座って休憩したいときには、座面を倒して椅子として使える。座面の幅が広くて、ゆったり座れる設計だ。座面の上に買い物のかごを乗せることもできる。
また、アームレスト(立ち座り補助グリップ)をぐっと握ることで、立ったり座ったりが楽にできるのもいい。
3:シニアの旅を素敵に演出する旅するカート!
シニアがポジティブな日々を過ごす秘訣の第1位は「国内旅行」となっている(クラブツーリズム「旅行とシニアライフに関する意識調査」より)。
しかしその一方で、70才以上の約3割が健康上の理由で旅行を断念し、加齢による「歩行の不安」を感じている人が多い(国土交通省 「車いす、足腰が不安なシニア層の国内宿泊旅行拡大に関する調査研究」より)。
そこで同社がこだわったのが、“旅”というコンセプト。通常、介護用カートといえば、歩く・座るといった日常使いがメインだが、“旅”という新たなシーンでシニアをサポートする機能が備わっている。
旅に便利な機能とは…
●ワンタッチでフレームが折りたためる。コンパクトにたたんで車に積み込めるのが便利。
●バッグが着脱可能。ゴロゴロと引いてキャリーバッグとしても使える。
歩くのが不安な人でも、これさえあれば自信を持って旅に出られそう。友人と、家族と、孫たちと。新たなカートを押して、旅するアクティブシニアに。人生100年時代を生き生きと過ごしたい。
【データ】
『exicart(エキシカート)』
・本体
価格:オープン 4万3750円前後(編集部調べ)
使用時寸法:約W54×D64×H89~95 cm(ハンドル高さは5段階調整)
折りたたみ時寸法:約W54×D38×74 cm
座面寸法:約30×27 cm
耐荷重:100 kg
重量:約7.2 kg
・バッグ
サイズ:約W30×D28×H48 cm(伸縮ハンドル収納時)
伸縮ハンドル高さ:約77・82・88 cm (3 段階)
重量:約2.0 kg
容量:約17L
最大積載重量:5 kg
問い合わせ先:ミクニ ライフ&オート
http://www.mikuni-la.jp/
取材・文/介護ポスト編集部