猫が母になつきません 第170話 「おとなになる」
以前は母にすりすりしたり頭突きしたり、猫ならではの愛情表現をしていたさび(第8話_猫と母)。ところが最近ぱったりと母に寄り付かなくなり、呼んでも無視どころか近づくと逃げるようになりました。貼り薬の匂いがいやなのか?耳が遠くなって声がやたら大きいのが耳障りなのか?わびばかりをかわいいかわいいと言っていたツケが今ごろ? さびの真意はわかりませんが、すり寄ってきていたものにつれなくされるというのはやはりさみしいようで、母は恨めしそうにさびの後ろ姿を見送ります。さびがおとなになったということなのでしょうか。そういえば孫たちも大学生くらいになるとなんだかよそよそしく見た目も急に大人っぽくなって、母も気後れしているのかなと思うことが。たまにしか会わないので仕方ない。さらにもう一段階おとなになって包容力みたいなものが備わればまた違う接し方ができる日が来るのかも。それより、さびーっ?どこいったーっ?
【作者プロフィール】
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。
第101話「まだまだうめぼし」
第102話「ゆずれない」
第103話「ストップ再利用」
第104話「きづかれる」
第105話「いま?」
第106話「あっというま」
第107話「のまない」
第108話「つけない」
第109話「つかない」
第110話「ドライブスルー」
第111話「るすでん」
第112話「リフォーム」
第113話「かいかえる」
第114話「ピンク!」
第115話「足元注意」
第116話「にらまれる」
第117話「さがしもの」
第118話「こっせつ_その後」
第119話「はかない」
第120話「猫の手」
第121話「やればできる」
第122話「あっとうされる」
第123話「おしまくる」
第124話「ゆだんする」
第125話「いただく」
第126話「たべない」
第127話「いるやつ」
第128話「さむい」
第129話「きこえてる?」
第130話「いぞんする」
第131話「はいらない」
第132話「おかないで」
第133話「つける」
第134話「はなせる?」
第135話「あじみする」
第136話「きになる」
第137話「すいてた」
第138話「のばされる」
第139話「とほうにくれる」
第140話「にっこうよく」
第141話「おさまる」
第142話「みせにくる」
第143話「おこられる」
第144話「ぜんぶだす」
第145話「あてはまる」
第146話「みえる」
第147話「ハマる〈ちらしずし編〉」
第148話「 ねている」
第149話「にている」
第150話「週末の恋人」
第151話「みせつける」
第152話「かくす」
第153話「にぶい
第154話「れんしゅうする」
第155話「みつける」
第156話「メッセージ」
第157話 「どうしても」
第158話「いうべきか」
第159話「わかる」
第160話「なくさない」
第161話「かえる」
第162話「こまかい」
第163話「たいふう」
第164話「きゅうきゅう-その1」
第165話「きゅうきゅう-その2」
第166話「きゅうきゅう-その3」
第167話「まねする」
第168話「きえる」
第169話「ひさしぶり」