YouTubeも発信中!91才の料理研究家・小林まさるさんの元気の源「朝の定番メニュー」を紹介
人気料理研究家の小林まさるさんが4月22日に91才の誕生日を迎えました。自身のYouTubeでは、新しいことにも挑戦する姿はとても90代とは思えないほど元気。まさるさんは「いまが一番忙しい!」と10時間を超える料理撮影も笑顔で乗り切っている。ハードスケジュールを支えている「朝食」のレシピと元気の秘訣を教えてもらいました。
※特記のあるもの以外、レシピの材料は2人分です。
教えてくれた人
料理研究家 小林まさるさん
1933年、樺太生まれ。戦後、北海道に引き上げ、炭鉱に就職。定年後、70才のときに息子の妻で料理研究家の小林まさみさんのアシスタントに。78才で自身も料理家デビューし、活躍中。
料理研究家 小林まさみさん
結婚後、働きながら調理師学校で学び、料理家のアシスタントなどを経て独立。誰にでもおいしく作れるレシピが評判を呼び、テレビや雑誌などでひっぱりだこに。まさるさんとの共演では、軽快なやりとりも人気。
いくつになっても好奇心を忘れない!
「『もう年だから』という言葉が大嫌い」というまさるさんは、88才で自身のYouTube『小林まさる88チャンネル』を開設するなど常に新しいことに挑戦。「なんでも面白がって楽しめば世界も広がるし、ボケてる暇はないよ!」(まさるさん)。
YouTubeでは、初めてのヨガに挑戦。「お風呂体操を続けているおかげか、『体が柔らかい』と、指導してくれたタルン先生にも褒められたよ」(まさるさん)。
忙しい日中に備えて朝食はしっかり食べる
「撮影があると昼食が遅い時間になるので、朝はボリューム満点に。野菜やたんぱく質も欠かしません。その分、夜は軽めにしてます」(まさみさん)。まさるさんが作る野菜たっぷりのスープは、朝の定番メニュー。
まさるスープ
押し麦入りがまさる流。素材の味が溶け込んだやさしい味わい
<作り方>(4人分)
キャベツ…2枚
玉ねぎ…1/2個
新じゃがいも…1個
大根…100g
にんじん…1/3本
ブロックベーコン…100g
にんにく(つぶして、芯を除いたもの)…小1片
押し麦…1袋(45g)
【A】
水…6カップ
鶏がらスープの素…小さじ2
オリーブオイル…大さじ1
塩…小さじ2/3
こしょう…少量
<作り方>
【1】キャベツはひと口大にちぎる。玉ねぎとじゃがいもは皮をむいてひと口大に切る。大根は皮をむいて小さめの乱切りにする。にんじんは皮ごと小さめの乱切りにする。ベーコンは細切りにする。
【2】鍋にオリーブオイル、にんにくを入れ、強めの中火で香りが立つまで炒める。ベーコンを加えこんがりするまで炒める。【A】、【1】の野菜、押し麦を加え、強火で煮立てる。アクを取り、強火のまま8分ほど煮る。塩・こしょうで味を調える。
「得意のスープは、樺太にいた頃の思い出の味を再現したもの。好物のライ麦パンと一緒に食べるよ」(まさるさん)
しらすめかぶ丼
のっけ丼で手軽にたんぱく質を補給
<材料>
しらす…40g めかぶ(味なし)…2パック
卵…2個
焼きのり…1枚
ご飯・しょうゆ…各適量
<作り方>
【1】のりはポリ袋に入れ、袋の上から細かくもむ。
【2】丼にご飯をそれぞれ盛り、【1】を散らす。しらす、めかぶをのせ、卵を割り入れる。しょうゆをかけ、卵を崩して全体を混ぜながら食べる。
「余った刺身の漬けなど、冷蔵庫にあるものを丼に。のっけ丼や具だくさんのみそ汁にすれば、忙しい朝でも手軽にいろんな食材が食べられます」(まさみさん)
具だくさんみそ汁
春キャベツの甘みがたっぷり。仕上げのすりごまで風味アップ
<材料>
春キャベツ…大1枚
えのきたけ…1/2袋
だし汁…1と1/2カップ
みそ…大さじ1
白すりごま…小さじ2
<作り方>
【1】春キャベツはひと口大に切る。えのきたけは根元を落とし、2等分に切ってほぐす。
【2】鍋にだし汁を煮立て、【1】を加えて中火で1~2分煮る。
【3】火を弱め、みそを溶き入れる。器に盛り、すりごまを振る。
甘酒ヨーグルト
毎朝のW乳酸菌が腸活の強い味方に
「米麹で作った砂糖不使用の甘酒をプレーンヨーグルトに加えたものも、朝食の定番。甘酒の自然な甘みで、ヨーグルトが食べやすくなります。少量なら飽きずに毎日続けられますよ」(まさみさん)
撮影/キッチンミノル スタイリング/坂上嘉代 取材・文/青山貴子
※女性セブン2024年4月4日号
https://josei7.com/
●91才の料理家・小林まさるさんの血糖値対策「野菜たっぷり、カロリーオフ」のレシピを公開