失うと認知症リスクが上がる【歯】正しい噛み方&歯のケア習慣と咀嚼力を鍛える「ガム噛みエクササイズ」【専門家が伝授】
つまり、正しく噛めていれば、毎日の食事がエクササイズになるということだ。
正しい噛み方を身につけ、咀嚼力を鍛えるためには「ガム噛みエクササイズ」がうってつけだ。
「ガム噛みエクササイズ」のやり方
ガムを口に入れて舌で左右どちらかのいちばん奥の歯に送り、唇を閉じたまま、奥歯を使ってギュッ、ギュッ、と10回噛む。次に、ガムを噛みしめたまま、出てきた唾液を舌の上に集めて飲み込んでから、ガムを反対側の奥歯に送る。そうして再び10回噛み、唾液を飲み込む。これを5分間繰り返す。
「1セット行うだけでもかなり疲れるはず。口をしっかり閉じて、鼻の下をやわらかく伸ばすように意識して噛んでください。唾液を飲み込む瞬間に舌根(ぜっこん)が持ち上がるのを意識してください。
板ガムは丸めてから、できるだけ大きな粒ガムがおすすめです。また、キシリトール入りのガムなら、ミュータンス菌を減らす効果も期待できる。キシリトール100%のガムは歯科医院でしか取り扱っていませんが、市販でも最大50%のガムなら手に入ります」
そのひと口を寿命を縮め、ボケに近づけるものにするか、それとも美しく健康な体をつくるものにするかは、あなた次第だ。
正しい「噛み方」「歯のケア」習慣【まとめ】
早速今日から始めてみよう!
□ 口を閉じて、ほおの筋肉をしっかり動かして奥歯で噛む。
□ ひと口につき30回を目安にする。
□ 左右の奥歯でバランスよく噛む。
□ 正しい噛み方をイメージするだけでも効果あり。
□ 歯磨きは「表(おもて)面」「奥歯」から順番に、前歯に向かって1本ずつ磨く。
□ 歯磨き後のうがいは左右と真ん中でそれぞれ最低10秒ずつ行う。
教えてくれた人
堀田晴美さん/東京都健康長寿医療センター研究所・研究部長、大谷直さん/東陽町歯科医院・院長、石野由美子さん/二子玉川ガーデン矯正歯科・歯科衛生士・健康咀嚼指導士
イラスト/勝山英幸 写真/PIXTA
※女性セブン2023年7月20日号
https://josei7.com/
●歯科医師・石井さとこさんの口内環境にいい朝食「卵、ロイテリ菌入りヨーグルト」