「手の薬指だけ動かせる?」体の不思議を体験できるチャレンジ5選【専門家監修】
【1】体の力を抜いて、両耳の穴に指を入れて完全にふさぐ。
【2】【1】の状態まま、力こぶを作るように腕に力を入れる。
【解説】
「ゴォーという音が聴こえませんか?これは“筋音(きんおん)”という筋肉が収縮するときの振動音。腕の筋肉が動いている証拠なんです」。
記者は血流の音だと思っていました…。
上を向いたまま唾(つば)を飲み込めるか⁉
【1】首を後ろにゆっくり反らして、真上を向く。
【2】【1】の状態のまま、唾を飲み込んでみる。
【解説】
「真上を向いたまま唾は飲めません。というのも、ものを飲み込むとき、気道に入らないようにするため、のどぼとけの付近に“蓋”がされるのですが(飲み込むと同時にのどぼとけが上下に動く運動がそれ)、上を向いているとその動きが阻害されるため、飲み込めなくなるのです」
体の片側を壁につけたまま、片足を上げてみよう
【1】壁に右肩から右足までをピッタリとくっつけるようにして立つ。
【2】【1】の状態のまま、左足を上げる。
【解説】
左足は上がらなかったのでは?
「私たちの体は、姿勢の変化に合わせて常に重心を移動させ、それに合わせて体のバランスを保つようにしています。左足を上げようとすると右に重心が移動しますが、壁があるため重心移動ができず、その結果、左足が上げられなくなるのです」。
<樋口さんのワンポイント豆知識>
座った状態でおでこを押さえられると立ち上がれないのも、前に重心移動ができないからです。
教えてくれた人
樋口桂(かつら)さん/解剖学者。文京学院大学保健医療技術学部教授。主な専門分野は解剖学、臨床解剖学など。テレビ番組で人体に関する解説や企画監修も手がける。著書に『カラダのふしぎ カラダのしくみ― 知ってなっとく!身近な解剖学』(東山書房)など。
取材・文/北武司 イラスト/尾代ゆうこ、藤井昌子
※女性セブン2023年4月20日号
https://josei7.com/
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