「お尻ぐるぐる体操」で肩こり腰痛を軽減!80代でお尻の形が整った人も【理学療法士解説】
筋肉のねじれを取り、お尻全体をほぐす「お尻ぐるぐる体操」。道具不要、1畳分のスペースがあればどこでもできる体操を理学療法士の早川祐平さんに教えてもらった。1日2回、約1週間程度でOK!お尻を垂れにくくし、80代、90代でもお尻の形が整った人もいるという。
「お尻ぐるぐる体操」で肩こり&腰痛をリセット!
「お尻ぐるぐる体操」を考案した理学療法士の早川祐平さんは、その効果を次のように語る。
「長時間同じ姿勢でいると、筋膜のねじれが起きるのですが、この体操をすることでねじれが取れてお尻全体がほぐれます。
お尻は筋膜を介して、肩や腰、ひざにもつながっているので、お尻全体がほぐれることで肩こりや腰痛、ひざ痛も解消します。股関節の可動域も広がるため体が上手に使えるようになります。そして、骨盤も正常な位置に戻るため、お尻はたれにくく、理想的な状態を保てるようになるのです」
お尻ぐるぐる体操のやり方
「お尻ぐるぐる体操」でお尻の形が整った80~90代の人も。1日2回程度続けて、1週間程度で効果が表れるそうだ。
<準備1>体がまっすぐであることを認識する
【1】楽な姿勢で全身が映る鏡の前に立ち、10秒ほど自分の姿勢を見て、まっすぐな姿勢を意識する。
【2】まっすぐな姿勢になったら、両耳の上に両手の付け根を当て、そのまま両手で挟むようにする。
【3】2の状態から目を閉じて10秒キープする。そのままの状態で目を開け、深呼吸を5回繰り返し、力を抜く。次に、1分間、自分を見つめ、まっすぐに立っていることを認識する。
<準備2>前後左右に骨盤を倒す
【1】椅子に足を開いて深めに座り、腰の下に手を当てる。背筋はまっすぐに。
【2】骨盤をゆっくりと前後左右に傾ける。前後左右を1回とし、合計4回行う。
<実践>基本のお尻ぐるぐる体操のやり方
【1】両足を肩幅程度に開いて立ち、足先を少し外に向け、ガニ股のような体勢に。
【2】手のひらの付け根で、左右のお尻と腰の境目あたりのくぼんだところを押さえる。
【3】そのまま“痛気持ちいい”程度に圧をかけながら、その場所で時計回りにぐるぐるとマッサージする。左右同時に30秒~1分程度行う。
【4】3のマッサージをしながら、骨盤を時計回りに30秒~1分程度大きく回す。反時計回りにも同様に回す。
教えてくれた人
早川祐平さん/理学療法士、心寄整体院院長。著書に『肩こり、ひざの痛みはお尻ぐるぐるで消える!』(主婦の友社)がある。
取材・文/廉屋友美乃 イラスト/鈴木みゆき 写真/PIXTA
※女性セブン2022年11月10・17日号
https://josei7.com/
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