祝・国民栄誉賞決定!国枝慎吾さんが語る引退後の決意「苦手な水泳を克服、死ぬまでイキイキと挑戦し続けたい」
コートで戦い続けた日々も、ラケットを置いた引退後も、変わらない人生のキーワードは「挑戦」だという。
「テニスに代わる熱いものが必要だと思います。今までやってきたことにすがりながら生きて行くと、どうやっても過去の自分には勝てない。新しいことにチャレンジすることで、過去の自分を超えることができるかもしれない。
今はなんでもやってみたいんです。バスケも始めましたし、バトミントンにも挑戦しました。僕は実は泳げないんです。アメリカのホテルで深いプールで溺れたことがあって、泳ぐことに苦手意識があるから水泳にもチャレンジします。パラ水泳の方にコーチをお願いしているんですよ。
車の運転も好きだから、モータースポーツもやってみたら気持ちいいかもしれませんね(笑い)」
「車は僕にとって必需品です」と、国枝さん。愛車は3台乗り続けている『オデッセイ』(Honda)だ。手だけで運転できる装置をつけて自ら運転をしている。
「僕が免許を取ったのは18才のとき。自分自身で動けるという環境を欲していましたから。好きな車に乗って、好きに移動するのは誰でも持っている権利。電車よりも圧倒的に利便性が高いから、車でどこへでも出かけています」
挑戦し続けることが「生きている実感」
「チャレンジしているときが楽しいし、そうでないと生きている実感がないと思っている」と力強く語る国枝さん。
「失敗は今まで何度もありました。怪我もしましたし、テクニックが間違っていることもたくさんありましたが、間違ったらまた戻ればいいんです。それはキャリアを通して学んだことでもあります。最高のテニス人生が送れたと思っています。これから新しい挑戦をして、死ぬまでイキイキとした姿をお見せしたいですね」
■Honda福祉車両 https://www.honda.co.jp/welfare/
撮影/北原千恵美 取材・文/氏家裕子