冬のごちそう”ねぎ”のシンプル料理9選「白ねぎとかきのグラタン」「万能ねぎとチーズのパスタ」
1年の中でもっとも旨みがのる時期だからこそ、冬のねぎはシンプルに味わうのがいちばん。素材の味を引き出すのが得意な料理家・ワタナベマキさんに、冬になると必ず作るというメニューを教えてもらいました!
2食材で充分おいしい! 切り方で味わいも変化
「私はねぎが大好きなので、冬が来るのが楽しみ。この季節は特に美味なので、組み合わせる食材は2食材くらいでシンプルに。その方がねぎ本来のおいしさが際立ちます」
と、ワタナベマキさん。グラタンは長ねぎとかきだけ、パスタは万能ねぎとチーズオンリー。それだけでごちそうだ。
「ぶつ切りならトロトロ、薄切りならシャキシャキと、切り方を変えるだけでも味わいや食感が変わります。じっくり蒸して甘さを引き出すのはもちろんですが、さっと火を通したさわやかな辛さも私は大好きです」
白ねぎを使ったレシピ編
白い部分が太い「長ねぎ」は、蒸したり、焼いたりして甘みを引き出すのがポイント。
★白ねぎゆずの蒸しマリネ
蒸したねぎの甘さに感動! ゆずの香りでさわやかに
【作り方】
【1】長ねぎ2本は7cm長さに切る。
【2】耐熱容器に【1】、白ワイン・オリーブオイル各1/4カップ、塩小さじ1/3、ローリエ1枚を入れ、蒸気の立った蒸し器に入れて約15分蒸し、火を止めてそのまま10分置く。
【3】【2】が冷めたら、ゆず果汁大さじ1、千切りにしたゆずの皮適量、生ハム50gを加えてなじませる。
★白ねぎと油揚げの豚しゃぶ鍋
シンプルなだしで三位一体の美味を味わって
【作り方】
【1】長ねぎ2本は6cm長さに切り、縦半分に切る。油揚げ2枚は熱湯を回しかけ、油抜きをして三角形に切る。
【2】鍋に水2 1/2カップ、酒1/2カップ、昆布1枚(5cm四方)を入れ、30分置く。
【3】中火にかけ、煮立ったら【1】を入れ、ふたをして長ねぎが透き通るまで煮る。 【4】塩小さじ1/3、しょうゆ大さじ1を加え、豚ロースしゃぶしゃぶ肉120gを1枚ずつ加えながら、好みでポン酢適量につけていただく。
★焦がしねぎと鶏肉の山椒炒め
香ばしいねぎの旨みを山椒がキリッと引き締める
【作り方】
【1】鶏もも肉1枚(250g)は好みで皮を除き、2cm角に切る。長ねぎ1本は3cm長さに切る。
【2】フライパンにごま油大さじ1を中火で熱し、鶏肉を入れ、表面に焼き目をつける。
【3】長ねぎを加え、しっかり焼き目をつけ、酒大さじ1を加える。
【4】水分を飛ばしながら鶏肉に火が通るまで炒め、塩小さじ1/2、粉山椒小さじ2/3を加えて炒め合わせる。
★白ねぎとかきのグラタン
ワタナベ家の冬のごちそう。かきの旨みを吸ったねぎがクリーミー
【作り方】
【1】生がき200gは塩適量を振って軽くもみ洗いし、流水で洗い流す。これを2回ほど繰り返し、水気を拭く。
【2】長ねぎ1本は斜め薄切りにする。
【3】フライパンに薄切りにしたにんにく1片、オリーブオイル小さじ2を中火で熱し、香りが立ったら【1】に薄力粉大さじ2をまぶして入れ、軽く焼き目をつける。
【4】【2】を加えて透き通るまで炒め、白ワイン1/4カップ、生クリーム1/2カップを入れてひと煮立ちさせ、塩小さじ1/3を加えてなじませる。
【5】耐熱皿に【4】を入れ、ピザ用チーズ60gをのせ、220℃に温めたオーブンで焼き色がつくまで12分ほど焼く。
★白ねぎとしょうがの明太春巻き
パリパリの皮の中で蒸されたねぎがシャキッと小気味いい
【作り方】
【1】長ねぎ2本は7cm長さに切り、縦に細切りにする。しょうが1片は千切りにする。明太子1腹は薄皮を除く。
【2】春巻きの皮5枚に、【1】の具材を5等分してのせて巻く。巻き終わりは混ぜ合わせた小麦粉・水各大さじ1で留める。
【3】フライパンに2cmほど油を入れ、冷たいまま【2】を入れ、中火にかける。返しながらきつね色になるまで揚げる。
★白ねぎのポタージュ
ほんのり甘いねぎとご飯のとろみでやさしい冬のスープに
【作り方】
【1】長ねぎ1本は小口切りにする。
【2】鍋にオリーブオイル小さじ2、バター7gを入れて中火にかけ、【1】を炒める。透き通ったら白ワイン大さじ2を加えて煮立たせる。
【3】炊いたご飯80g、水1カップを加え、ひと煮立ちしたらアクを取り、ふたをして10分ほど煮る。
【4】牛乳1カップを加え、ハンドミキサーなどで攪拌する。なめらかになったらバター7g、塩小さじ1/3を加え、中火にかけて煮立つ直前で火を止める。
【5】器に盛り、レモンの皮適量を削り、オリーブオイル適量をかける。