介護食レトルト「野菜」ジャンルを食べ比べ!どんな味?なめらかさは?実食レポートとアレンジレシピ【管理栄養士監修】
「野菜の介護食には、食物繊維やビタミンなど野菜そのものの栄養素はもちろん、少量でも野菜のアクや皮などに含まれるポリフェノールやファイトケミカルといった、私たちの体を支える微量栄養素が含まれています。こういった野菜のもつ成分は病院の点滴やチューブでは多くは摂ることが難しいため、やはり口から摂ることが重要です。
かむことが難しくなってもギリギリまで口から食べてほしい。その意味でも、市販の介護食の野菜は利用価値があると思いました。
また、食物繊維はだいたい1袋あたり2g前後含まれていますね。1日あたりの目標摂取量は65才以上の女性だと17g以上とされていますが、1食あたり5~6gと考えると、これだけだと少し足りないので、メインのおかずに1品プラスするという使い方がいいのかもしれません」(清)。
「介護食でほんのちょっとの量の野菜を添えたいとき、わざわざ野菜をゆでてすりつぶすのが手間だった記憶が。そんなときに市販の介護食を使えば負担が減りますよね。キユーピーは全体的になめらかでおいしかったです」(宮)。
「素材のひとつと考えて、とろみだしをかけて食べるというのが斬新でした。『かまなくていい」区分は、子育て中の離乳食と似ていますが、乳児とは違って食の経験が豊かな高齢者に食べてもらうなら、時間があるときは食べ方や見た目のひと工夫も必要だなと思いました」(編)。
「かぼちゃやコーンは、通常食としても食べられるほど違和感のない味でした。キユーピーはパッケージにも表記されていますが、牛乳75mlを加えて温めてスープにするという手も。なめらかなペースト状の野菜は、素材として便利に活用していくのがいいと感じました」(記)。
商品名(メーカー):やさしい献立 なめらか野菜 にんじん(キユーピー)|バランス献立 なめらかにんじん ボタージュ風アサヒグループ食品|やさしい献立 なめらか野菜 コーン(キユーピー)|やさしい献立 なめらか野菜 かぼちゃ(キユーピー)|バランス献立 なめらかさつまいも 芋きんとん風(アサヒグループ食品)|バランス献立 なめらかほうれん草 ボタージュ風(アサヒグループ食品)
区分:すべてかまなくてよい
内容量:75g|65g|75g|75g|65g|65g
エネルギー:74kcal|71kcal|87kcal|85kcal|71kcal|79kcal
食物繊維:1.8g|2.1g|2.2g|1.8g|2.0g|2.1g
価格:173円|172円|173円|173円|172円|172円
監修
管理栄養士・清水加奈子さん
国際中医薬膳師、調理師などの資格を持ち、女性誌や広告などでレシピの提案や監修を行う。介護食おせちの監修なども手がける。
撮影/宮本信義 取材・文/田名部知子
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