高齢者の自転車 選び方のポイントからオススメ電動アシストまで徹底紹介
●立ちこぎ
●ケンケン乗り
前述のように、電動アシスト自転車はペダルにかかる足の強さでアシスト力を判断するため、いきなり強くこぐのはNG。普通の自転車と同じような感覚でケンケン乗りや立ちこぎをしてしまうと、急発進して振り落とされる危険性が。
●充電は回数を減らして
電動アシスト自転車のバッテリーの寿命は充電回数でカウントされる。乗り方や商品によって違いはあるが、700~900回の充電を目安に買い替えが必要になる。バッテリーを長持ちさせるためには、充電の回数を減らすことがポイント。できるだけ使い切ってから充電をするよう心がけを。
高齢者に優しい電動アシスト自転車
大手自転車メーカー3社のシニア向けモデルから、2輪と3輪を紹介します。
●軽さを追求し、シンプルで使いやすい
重量21.6kgと運転時・押し歩き時も快適な軽量モデル。大きな文字とシンプルなデザインでスイッチ操作も簡単。20インチ。24、26インチの「ビビ・LU」も。「ビビ・LS」11万3400円/パナソニック サイクルテック
●かんたん・やさしいがコンセプト
またぎやすい低床フレームや、大きな文字で見やすい液晶ディスプレーを採用。足着き性がよく、初めて乗る人でも安心。24、26インチもあり。「PAS SION-U(20型)」12万960円/ヤマハ発動機
●乗りやすさをとことん追求
またぎやすさ、乗り降りしやすさ、こぎやすさという3つのラクを実現した2輪モデル。24インチもある。「フロンティアラクット 20インチ」12万7224円/ブリヂストンサイクル
3輪タイプにも注目!
●こぎやすくスムーズな走り
安定感のある太めのタイヤと、ラクにこげる優しい踏み心地がポイントの3輪タイプ。前輪20インチ、後輪16インチ。「フロンティアラクット ワゴン」21万1464円/ブリヂストンサイクル
●たっぷりの荷物でもラクラクこげる
長時間走っても快適なふかふかサドルと大容量のリヤバスケットを装備した3輪車。前輪18インチ、後輪16インチ。「PAS ワゴン」21万600円/ヤマハ発動機
●カーブもラクに曲がれる
乗る人に合わせて角度(10度・25度)調節ができる可変式スイング機構を採用。また、こぎ出し時は穏やかにアシストする「ふんわりスタート」を採用。前輪18インチ、後輪16インチ。「ビビライフ」21万600円/パナソニック サイクルテック
3輪モデルならではのスイング機構って?
3輪タイプの特徴であるスイング機構とは、車輪をねじることで、車体の水平を保ったり、運転者の体の軸をまっすぐにしたりする機能のこと。カーブや斜面では便利だが、乗り慣れないとふらついてしまうことも。全てに搭載されているわけではなく、このスイング機構のあるものとないもの、または切り替えできる可変式がある。購入前の試乗で必ず確認をしてほしい。
教えてくれたのは…太田涼さん
電動アシスト自転車専門店「モトベロ」管理本部スーパーバイザー。同社は東京・代官山のほか、全国に計6店舗を展開。豊富な知識に基づく説明を受けながら、試乗もできる。
撮影/浅野剛、イラスト/高橋カオリ
※女性セブン2018年10月25日号
●高齢者の自転車運転 ロコモ予防効果は期待できるが事故に要注意