親を看取った芸能人【まとめ】安藤和津、大竹しのぶ、名取裕子…想いを語る
40~50代になると気になってくるのは親の介護。同居しているかどうかに関わらず、多くの人にとって気になる問題だ。テレビなど第一線で活躍する芸能人もまた同じ。親の介護、そして看取りについて、その経験を様々な思いとともに振り返っている。
秋川リサさん 7年に及んだ認知症の母の介護
女優の秋川リサさんは、7年間、母の介護と真摯に向き合ってきた。母は、認知症のため問題行動に悩まされたこともあったという。
在宅介護の後、サービス付き高齢者住宅を経て、最終的に特別養護老人ホームに入居した。
「介護はいつまでという期限やここまでやれば楽になるということがありません。体力と精神力がすり切れないうちに、プロに任せたほうがいいと思います。家族が寄り添う在宅介護は理想かもしれませんが、現実は厳しい。我が家のように徘徊が激しい場合は、どうしても“見張る介護”になってしまいます。私の場合は互いに疲れきり、母の日記で心の内を知ってしまった以上、冷静でいられることができず、その葛藤も自分を苦しめました。しかし施設への入所で適度な距離が生まれ、やっと“見守る介護”ができるようになったんです」(秋川さん)
さまざまな心の葛藤を経て、今では、母の介護について、「“もっとこうしてあげたらよかった”“こうしなければよかった”と嘆く方もいるけれど、自分が精一杯やったという自己満足を得られれば、それで充分ではないか、私は、後悔していない」と語る。