シニアに人気!バレエエクササイズのやり方「プリエ、アラベスク」憧れのポーズに挑戦
いま、大人になってバレエ教室に通い始める人が増えている。その理由は、「子どものころの夢をかなえたい」「ダイエット目的」「姿勢が良くなりたい」などさまざま。でも、「まだ教室に通う一歩が踏み出せない…」「体を慣らしてからやってみたい」という人のために、簡単な『バレエエクササイズ』を紹介します。「大人バレエアカデミー銀座」人気講師の内海志保さん厳選の試してみたい基本のバレエエクササイズ。手軽にできる人気の「バレエ」自宅でも楽しんでみて!
※バーの代わりに手すりや壁を使って行おう。どの運動も1日10回×2セットが理想的。朝と夜に各1セットずつ行うのもOK!
ポール・ド・ブラ
1つのポジション(位置)から別のポジションに腕を動かすこと。腕を大きく動かすことで、同時に肩甲骨や肩まわりをしっかり動かせるので、肩こりなどに効果的。【1】~【4】の動きを8カウントでゆっくり行おう。
【1】両腕を下げて軽くひじを曲げ、体の前で円を作る。きれいな円を作るイメージでポーズをとる。両脚とかかとをくっつけて、つま先は無理なく広げられる範囲で開く。
【2】腕で円をキープしたまま、胸の前まで両腕を上げる。
【3】円をキープした腕をそのまま、頭の上まで上げる。
●横から見たときに…
<OK> 体がまっすぐになっている。腕は体よりも少し前に。
<NG> 背中や腰が反りすぎで、お尻が後ろに出ている。
【4】円をほどくように両腕を横に大きく広げる。腕が体よりも後ろにいかないように、体の少し前でキープする。
<NG> 腕がまっすぐに伸びず、ひじが曲がっている。
ルルヴェ
足の裏全体を床につけた状態から、かかとを持ち上げてつま先立ちに。両脚をくっつけたまま真上にまっすぐかかとを持ち上げることで、ふくらはぎともも裏を鍛えられる。
【1】両脚をくっつけて、かかとと親指の付け根をそろえて立つ。手は壁や手すりにそえる。
【2】かかとを1、2、3で引き上げてつま先立ちをして、1、2、3でゆっくり下ろすをくり返す。
<NG> 脚の外側に力をかけてかかとを上げているため、かかとが離れてしまう。
ドゥミ・プリエ
「プリエ」は折りたたむの意味。両脚の間にひし形を作るようにひざを曲げ、かかとが床から離れないようにする動きのこと。太ももに効果的で、頭に重りをのせて行うことで、まっすぐな姿勢を保つ筋肉も鍛えられる。家にある文庫本など落ちても危なくないものを頭にのせて行うと良い。
【1】重しを頭にのせ、両脚とかかとをくっつけてつま先は広げられる範囲で開いてまっすぐに立つ。手は壁や手すりにそえる。
【2】かかとが床から離れないところまでひざを1、2、3で曲げて1、2、3でゆっくりまっすぐに戻す。重しを落とさないように注意しながら行う。
●横から見たときに…
<NG> 背中や腰が反りすぎで、お尻が後ろに出ている。
<NG> バーに頼りすぎて、上半身が後ろに倒れ気味。
アラベスク
片脚で立ち、もう一方の脚を後ろに伸ばしたポーズのこと。脚を高く上げる必要はなく、上げるときにお尻の筋肉を意識して上げ下げすることで、ヒップアップに効果的。両脚とも行おう。
【1】手は壁や手すりにそえ、片脚を少し後ろにずらしてまっすぐに立つ。
【2】「3秒キープ!」軸足はまっすぐのまま1、2、3で後ろの脚を上げてそのまま3秒キープし、1、2、3でゆっくり下ろす。
<NG> バーに体重をかけすぎで、上半身が前に倒れている。
<NG> 上げた脚に引っ張られて、上半身が開いている。
教えてくれた人
大人バレエアカデミー銀座 講師 内海志保さん
■大人バレエアカデミー
東京に3か所(初台、銀座、池袋)の教室を持つ大人専門のバレエスタジオ。体験レッスン1000円、入会金1万1000円(体験レッスン後、その場で入会の場合は無料)。月謝1万円(月4回目安)~。https://personalballet.com/academy/
取材・文/苗代みほ 撮影/横田紋子(本誌写真部) 撮影協力/大人バレエアカデミー
※女性セブン2022年7月21日号
https://josei7.com/
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